カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

11月に読んだ本

2012年11月30日 | ☆読書とか    

 1ヶ月ごとに読んだ本のことを記事にするというのは悪くない企画だな・・・などと思っているんですよ。でも、「本の写真を撮っただけ、つまんね~」などという方もいらっしゃるので、今回は、三脚を使って撮影してみました。
 三脚を使ってどうしたのかと言うと、ISOを100にして、絞りを16にして、スローシャッターで撮っただけです。だから何なんだと言われると、まあ、そういうことを始めたというだけの話です。でも、来年の「5月に読んだ本」あたりでは、画質がググンと上がった写真が出ているかもしれませんよ。と、まあ、そんなことを考えたりすると、楽しいではありませんか。

 ・・・というわけで、11月の1冊目は、宮城谷三国志の第四巻です。
 曹操が・・・とか、そういう話は後回しにしたいと思います。


 11月に読んだ本がこの記事で紹介する7冊だということは間違いないと思うのだけど、読んだ順番については自信がありません。
 10月の後半から11月の前半にかけては何かと忙しくて、本を読むような時間がとれなかったのですよ。10日には発刊されていたはずのハリポタも、15日くらいになってから買いに行ったんじゃないか・・・という気がするわけです。・・・とすると、11月の2冊目がハリポタというのはおかしいと思います。でも、そんなことを検証してみても何の役にも立たないので、この順番で読んだということにしちゃいます。

 ハリポタの第5巻です。予定では5分冊で、5冊まとめて発行されるはずだったんだけど、2冊しか出ていませんでした。
 10月も、4分冊の予定だった第4巻が3分冊だったりして、あれれ?なんて思ったんですけどね。まあ、第4巻が出た・・・ということには変わりありません。
 でも、11月の場合、第5巻が半分しか出ていないわけで、同じ巻の続きの話を読むのに1ヶ月も待たされちゃうというのは、ちょっと許せないという気がします。

 まあ、ハリポタの中身については絶賛するしかないわけで、たとえば、「日本大衆文学史上最高の傑作が『北方水滸伝』であるとすれば、世界大衆文学史上最高の傑作は『ハリポタ』である」なんて言っちゃってもいいと思うんですよ。
 だから、文句をつけるとすれば、出版社の姿勢しかありません。


 どうしてこの本を買ったのかと言うと、まあ、面白そうだったからです。名前を聞いたこともない作家さんの作品ですけど、フンドシの惹句もさることながら、シリーズの3冊目まで平積みにされていたわけです。こういうのに、けっこうアタリがあるんですよね。
 どうしてこの本を読んだのかと言うと、まあ、気分転換をしたかったんですね。ハリポタは第5巻の途中なわけですけど、続きが出るのは1ヶ月後です。宮城谷三国志は第四巻(もしくは、第五巻)まで読んだところで、手元には第八巻まであるのだけど、そのまま宮城谷三国志に戻るよりも、ちょっと気分転換がしたかったんですね。

 読み始めてみて、あれ?と思いました。何て言うのかな。表現が淡泊なんですよ。言いたいことはわかるんですけどね。臨場感というか、そういうのが伝わって来ないんですよ。血と汗と涙が流れたというのはわかるんですけど、そういうのの匂いを感じることはできませんでした。なんか、物語のあらすじを聞かされているような感じです。
 ・・・などという話を始めると悪口にしかならないんで、このへんで止めておきたいんですけどね。この本には、いろいろと考えさせられちゃいました。ハリポタよりも、三国志よりも考えさせられちゃいました。小説って、書くのが難しい・・・ということですよね。そんなことを考えさせられた1冊でした。


 宮城谷三国志の第五巻~第七巻です。このへんは、さすがに面白いです。
 たとえば、赤壁の戦い。三国志演義とかでは、諸葛亮がオマジナイをして風の向きを変えた・・・なんてことになってるわけですけど、宮城谷三国志では、そんなこと、全然ないんですよ・・・みたいなことがアッサリと書いてあります。
 劉備や諸葛亮をスーパースターにした「演義」も面白いんだけど、実はそうじゃないんだよ・・・みたいな話も面白いわけです。カエサルは、「演義」に準拠した小説や漫画、人形劇、ゲームなんかをそれなりに経験していますからね。「演義的な世界」が頭の中にできあがっているわけです。そうした世界が覆されちゃうというのは、面白いですね。とんでもなく面白いです。
 宮城谷三国志の第一巻や第二巻は、「演義」では扱われていないわけです。聞いたこともないような人たちが登場して、それなりのドラマを展開します。当然、何もひっくり返らないわけです。でも、第五巻~第七巻となると、それまでの世界がゴロンゴロンとひっくり返って、楽しい楽しいですね。とんでもなく楽しいです。


 実は、この記事を書いているのは11月29日で、第七巻については読み始めたばかりです。たぶん、11月中に読み終えるということはないんじゃないかなと思いつつ、ちょっと強引に「11月に読んだ本」に入れてみることにしました。
 劉備が蜀をとるという結末についてはわかりきっているんですけどね。でも、どのようにしてとるのかについては、ワクワクします。楽しみ楽しみですね。


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