カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

・ドタバタ月食撮影記

2014年10月09日 | ☆カメラとか   

 昨日(10/8)の皆既月食です。
 全国3000万人(たぶん、それくらい)の人と一緒に見上げた皆既月食だったわけですけど、カエサルはカエサルなりにかなり楽しかったです。
 まあ、あれやこれやがあったわけですけど、今回の記事では、そんなこんなのドタバタ月食撮影について報告したいと思います。


 10時49分の撮影です。
 この日が月食だということは前々から知っていて、チャンスがあったら、というか、邪魔するやつがいなかったら撮ってみたいと思っていました。
 いろいろと邪魔するやつがいるんですよね。その最たるものが「雲」と言っていいと思うんですけど、ベランダに出てみると、このようなお天気で、ほっほっほ、今日はいけるんじゃないの・・・なんて思ったりしました。
 でも、夕方。日暮れ前にベランダに出てみたときには、全天が薄い雲に覆われているような感じで、こりゃ、大丈夫なんかいな・・・などと思ったりしました。

17時48分

 秋の日は釣瓶落としとはよく言ったもので、気がついたときには外が暗くなっていました。さっそくベランダに出てみたわけですが、おお、見事な満月が見えるではありませんか。
 すでに「赤い月」と言ってもいいくらい、赤っぽいというか、黄色っぽいお月様だったわけですけど、どうしてなんでしょうかね。月食の影響なのか、カメラのホワイトバランスとかが原因なのか、とにかく、黄色いお月様として写っていました。
 まあ、月の色のことはともかくとして、これなら、三脚を使ってみる価値はあると思って、その準備も始めました。この写真をツイッターとかにUPしたりもしました。あとは月食が始まるのを待つだけと思っていたのだけど、ツイッターを見ているうちに、すでに月食は始まっているということに気がつきました。
 月食は、19時30分頃に始まって20時30分頃に終わるものだと思い込んでいたんですよ。それは「皆既月食」としては間違いではないわけですけど、その前後に「部分月食」があるということを忘れていたんですね。

18時17分~32分

 月食が始まったのは、ちょうど三脚の準備を終えたあたりです。見ていたことになるんですけど、月食だとは思わず、ちょっと雲が出てきちゃったな・・・などと思っていたんですよ。
 そのとき、タメシのつもりで、三脚にサブカメラ(D5100)をセットしていました。それを、インターバル撮影モードにしていました。あくまでもタメシというつもりだったわけですけど、結果として、部分月食の様子を撮ることができました。
 上の画像は、その6枚目までを合成したものです。インターバルは、3分です。

18時34分

 ツイッターを見ていて、月食が始まっているということに気づいて、あわててベランダに出て撮った写真ということになります。

18時17分~41分

 前の写真(6枚目まで)を含めて、9枚目までを合成したものです。
 写真のコラージュみたいなことはしょっちゅうやっているのだけど、こうした合成(演算)というのは初めてです。試行錯誤してみたわけですけど、「XOR」という演算をしています。

18時42分

 メインカメラは、ニコンD7000です。レンズは、タムロンB008です。望遠端(270mm)で撮っています。
 撮影データとしては、(シャッタースピード)1/500秒、(絞り)F/11、(ISO)400ということになります。これを「1/500、11、400」と表すことにします。

18時17分~56分

 さっきの写真(9枚目まで)を含めて、14枚目までの写真を合成したものです。
 サブカメラはニコンのD5100、レンズはタムロンのB001、望遠端の24mmで撮っています。すべて「1/500、11、400」です。

18時58分

 「1/500、11、400」での撮影です。
 最初からここまでずっと一緒なわけですけど、このままでは、地球の影になっている部分がまったく写らなくなってしまうわけで、いろいろと試してみることにしました。

18時58分

 「1/30、11、400」です。
 この時点でのメインカメラは手持ちなので、シャッタースピードはこれくらいが限界だろうと思いました。
 日の当たっている所は白トビしているというのに、日の当たらない所は真っ暗けなままだし、難しいですね。

 さっきのと同じ写真です。画像処理の段階で明るくしてやったら何とかなるかなと思ったんですけど、こんなのができちやいました。
 これはこれで綺麗だという気もするので、けっこう気に入っているんですけどね。月食の写真としては、ちょっと使えません。

19時13分

 部分月食も最後の最後、もうすぐ皆既月食になっちゃうよ・・・というところですね。
 「1/500、11、400」だと、こんな感じにしかなりません。そろそろ三脚を使ってスローシャッターで撮りたいところなんですけど、三脚はサブカメラが使っています。

18時17分~19時14分

 今にして思えば・・・ということがたくさんあります。他のレンズを使うという手があったし、露出にも工夫のしようがあったと思います。でも、なにしろタメシとして始めたものがそのままになってしまったので、どうしようもありません。
 ただし、18時17分に始めて、3分間隔で20回の撮影というのは、奇跡と言ってもいいほどのグッドタイミングだったと思います。部分月食が進んで行く様子を、ほぼまるごと撮れたということになります。

 19時26分

 あえて、ぶれている写真を選んでみました。なんか、ハロウィンの写真みたいですね(笑)
 サブカメラでのインターバル撮影が終わったので、メインカメラを三脚にセットして撮影を始めたわけですが、三脚を使っても、ぶれるときはぶれるのですね。
 安い三脚を使っているからということもあるんだろうけど、手ぶれ防止をオフにするのを忘れていたり、ワイヤレスリモコンがきかなかったりして、そうこうしているうちにフォーカスリングが動いていたりして、もう、てんやわんやです。
 知識として知っていることでも、それを現場で使えるかどうかというのは、まったく別次元の話ですね。
 「1、6.3、400」での撮影です。

 19時39分

 なんとか落ち着いた写真が撮れるようになってきました。
 「1/2、8、1600」です。

 19時55分

 皆既月食のピークと言ってもいいと思います。
 「1/2、8、1600」です。

 20時27分

 皆既月食が終わって、部分月食になったところですね。
 「1/4、11、1600」です。

 20時50分

 部分月食が進んできている・・・という言い方でいいんでしょうかね。日の当たるところが多くなってきました。
 日の当たっている所を撮ってみようと思いました。
 「1/500、11、400」です。

 20時51分

 前の写真を撮ったすぐ後で撮ったものです。
 日の当たっていない所を撮ってみようと思いました。
 「1、11、400」です。

 21時21分

 月食もそろそろおしまいです。カメラを三脚から外して、手持ちで撮ることにしました。三脚は苦手ですね。使い方が下手だと言われればその通りなんだけど、どうも、自分で写真を撮っているという気になれないんですよ。
 酒も飲み始めることにしました。それまでも飲みたいと思っていながら我慢していたんですよ。でも、このへんまでくれば解禁ですね。
 どうせならと思って、グラスをベランダに持って来て、月見酒をしゃれこむことにしました。その写真もあるんですけど、グラスがあまりにも汚いんでボツにしました(笑)
 「1/500、11、400」です。

 21時41分

 月食は完全に終わっているはずの時刻なんですけど、右端のところが暗くて、月食が続いているように見えます。
 まあ、月食が始まったとか終わったとか言うのは、あくまでも天文学上の話ですからね。シロートが空を見上げている限りでは、月食はまだ終わっていなかったりするわけです。学者さんには学者さんの世界があり、シロートにはシロートの世界があります。もちろん、カエサルにはカエサルの世界があるわけです。
 「1/500、16、400」です。

 21時51分

 シロート的な月食が終わって、お月様が真ん丸になってくるのを待っていたわけですけど、さすがに飽きてきました。
 かんべんしてやることにしました。もしくは、かんべんしてもらうことにしました。この写真が、カエサル的月食の終わった瞬間ということにします。
 「1/500、22、400」です。


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