
全国3000万人(たぶん、それくらい)の人と一緒に見上げた皆既月食だったわけですけど、カエサルはカエサルなりにかなり楽しかったです。
まあ、あれやこれやがあったわけですけど、今回の記事では、そんなこんなのドタバタ月食撮影について報告したいと思います。

この日が月食だということは前々から知っていて、チャンスがあったら、というか、邪魔するやつがいなかったら撮ってみたいと思っていました。
いろいろと邪魔するやつがいるんですよね。その最たるものが「雲」と言っていいと思うんですけど、ベランダに出てみると、このようなお天気で、ほっほっほ、今日はいけるんじゃないの・・・なんて思ったりしました。
でも、夕方。日暮れ前にベランダに出てみたときには、全天が薄い雲に覆われているような感じで、こりゃ、大丈夫なんかいな・・・などと思ったりしました。

すでに「赤い月」と言ってもいいくらい、赤っぽいというか、黄色っぽいお月様だったわけですけど、どうしてなんでしょうかね。月食の影響なのか、カメラのホワイトバランスとかが原因なのか、とにかく、黄色いお月様として写っていました。
まあ、月の色のことはともかくとして、これなら、三脚を使ってみる価値はあると思って、その準備も始めました。この写真をツイッターとかにUPしたりもしました。あとは月食が始まるのを待つだけと思っていたのだけど、ツイッターを見ているうちに、すでに月食は始まっているということに気がつきました。
月食は、19時30分頃に始まって20時30分頃に終わるものだと思い込んでいたんですよ。それは「皆既月食」としては間違いではないわけですけど、その前後に「部分月食」があるということを忘れていたんですね。

そのとき、タメシのつもりで、三脚にサブカメラ(D5100)をセットしていました。それを、インターバル撮影モードにしていました。あくまでもタメシというつもりだったわけですけど、結果として、部分月食の様子を撮ることができました。
上の画像は、その6枚目までを合成したものです。インターバルは、3分です。


写真のコラージュみたいなことはしょっちゅうやっているのだけど、こうした合成(演算)というのは初めてです。試行錯誤してみたわけですけど、「XOR」という演算をしています。

撮影データとしては、(シャッタースピード)1/500秒、(絞り)F/11、(ISO)400ということになります。これを「1/500、11、400」と表すことにします。

サブカメラはニコンのD5100、レンズはタムロンのB001、望遠端の24mmで撮っています。すべて「1/500、11、400」です。

最初からここまでずっと一緒なわけですけど、このままでは、地球の影になっている部分がまったく写らなくなってしまうわけで、いろいろと試してみることにしました。

この時点でのメインカメラは手持ちなので、シャッタースピードはこれくらいが限界だろうと思いました。
日の当たっている所は白トビしているというのに、日の当たらない所は真っ暗けなままだし、難しいですね。

これはこれで綺麗だという気もするので、けっこう気に入っているんですけどね。月食の写真としては、ちょっと使えません。

「1/500、11、400」だと、こんな感じにしかなりません。そろそろ三脚を使ってスローシャッターで撮りたいところなんですけど、三脚はサブカメラが使っています。

ただし、18時17分に始めて、3分間隔で20回の撮影というのは、奇跡と言ってもいいほどのグッドタイミングだったと思います。部分月食が進んで行く様子を、ほぼまるごと撮れたということになります。

サブカメラでのインターバル撮影が終わったので、メインカメラを三脚にセットして撮影を始めたわけですが、三脚を使っても、ぶれるときはぶれるのですね。
安い三脚を使っているからということもあるんだろうけど、手ぶれ防止をオフにするのを忘れていたり、ワイヤレスリモコンがきかなかったりして、そうこうしているうちにフォーカスリングが動いていたりして、もう、てんやわんやです。
知識として知っていることでも、それを現場で使えるかどうかというのは、まったく別次元の話ですね。
「1、6.3、400」での撮影です。

「1/2、8、1600」です。

「1/2、8、1600」です。

「1/4、11、1600」です。

日の当たっている所を撮ってみようと思いました。
「1/500、11、400」です。

日の当たっていない所を撮ってみようと思いました。
「1、11、400」です。

酒も飲み始めることにしました。それまでも飲みたいと思っていながら我慢していたんですよ。でも、このへんまでくれば解禁ですね。
どうせならと思って、グラスをベランダに持って来て、月見酒をしゃれこむことにしました。その写真もあるんですけど、グラスがあまりにも汚いんでボツにしました(笑)
「1/500、11、400」です。

まあ、月食が始まったとか終わったとか言うのは、あくまでも天文学上の話ですからね。シロートが空を見上げている限りでは、月食はまだ終わっていなかったりするわけです。学者さんには学者さんの世界があり、シロートにはシロートの世界があります。もちろん、カエサルにはカエサルの世界があるわけです。
「1/500、16、400」です。

かんべんしてやることにしました。もしくは、かんべんしてもらうことにしました。この写真が、カエサル的月食の終わった瞬間ということにします。
「1/500、22、400」です。
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