カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

・ルビの実験

2014年07月03日 | ☆その他いろいろ 

 冒頭の画像は、映画『怪盗ルビイ』の1シーンです。国広富之さんと小泉今日子さんですね。でも、本文の内容とはまったく関係がありません。
 この次の画像は「ルビーの指輪」ですけど、寺尾聰さんとは関係がありません。本文の内容とも関係がありません。
 今回の記事は、「ルビ」についてのお話です。


 ブログのテキストにルビをつけてみたらどうだろう・・・ということをかんがえてみました。正直しょうじきって面倒臭いめんどくさいのですけど、やってやれないわけではありません。
 ルビと本文ほんぶんとの間隔かんかくとか、まだまだコントロールできないところがたくさんあるんですけど、まあ、あくまでも「実験」という段階です。
 いろいろとやっているなかでルビのいろえてみたのだけど、ちょっとみやすくなっているのではないかとおもいます。どうですかね。無視むししようとおもえば無視むしできるし、もうとおもえばめるさ・・・というあたりをねらってみたんですけど。


 どのようなときにルビを使えるかと言うと、まず、地名や人名ですね。遠刈田とおがった角力山すもうやまさんとか、秋保あきう海野うんのさんとかは、ルビがあった方がいいと思います。特に、すずめ踊りやよさこいのチーム名ですね。古城松千代kid'sふるじろまっちょきっずとか、柳生祭連やなぎうまづらとか、THE!!駆波゛乱ざっくばらんとか、Posso ballare?ぽっそばらあれとか、まあ、きりがありません。
 日本国の内閣総理大臣は安倍晋三ひれつなおとこである・・・みたいな使い方もできると思います。この場合、あえてルビをふる必要はないと思いますけどね。


 どうしてルビなんてことを考え始めたのかと言うと、青空文庫への対策です。
 最近、青空文庫の文章をそのまま引用することがあるわけですけど、そのままコピペしちゃうと「千早振ちはやふる神無月かみなづきももはや跡二日ふつかの余波なごりとなッた二十八日の午後三時頃に」みたいなことになっちゃうわけです。ルビの部分を削除して「千早振る神無月ももはや跡二日の余波となッた二十八日の午後三時頃に」みたいに直すわけですけど、これがかなり面倒なんですよ。
 そこで、ソースを表示させて、HTMLとしてコピー意味がわからない人、ごめんなさい。無視してください。したらいいんじゃないかと思ってやってみたら、けっこううまくいったんですよ。

 千早振ちはやふ神無月かみなづきももはや跡二日ふつか余波なごりとなッた二十八日の午後三時頃に、神田見附かんだみつけの内より、塗渡とわたあり、散る蜘蛛くもの子とうようよぞよぞよ沸出わきいでて来るのは、いずれもおとがいを気にしたまう方々。しかし熟々つらつら見てとく点撿てんけんすると、これにも種々さまざま種類のあるもので、まずひげから書立てれば、口髭、頬髯ほおひげあごひげやけ興起おやした拿破崙髭ナポレオンひげに、チンの口めいた比斯馬克髭ビスマルクひげ、そのほか矮鶏髭ちゃぼひげ貉髭むじなひげ、ありやなしやの幻の髭と、濃くもうすくもいろいろに生分はえわかる。髭に続いてちがいのあるのは服飾みなり白木屋しろきや仕込みの黒物くろいものずくめには仏蘭西フランス皮のくつ配偶めおとはありうち、これを召す方様かたさまの鼻毛は延びて蜻蛉とんぼをもるべしという。これよりくだっては、背皺せじわよると枕詞まくらことばの付く「スコッチ」の背広にゴリゴリするほどの牛の毛皮靴、そこでかかとにお飾をたやさぬところからどろに尾を亀甲洋袴かめのこズボン、いずれもつるしんぼうの苦患くげんを今に脱せぬ貌付かおつき。デモ持主は得意なもので、髭あり服あり我またなにをかもとめんと済した顔色がんしょくで、火をくれた木頭もくず反身そっくりかえッてお帰り遊ばす、イヤおうらやましいことだ。そのあとより続いて出てお出でなさるはいずれも胡麻塩ごましお頭、弓と曲げても張の弱い腰に無残やから弁当を振垂ぶらさげてヨタヨタものでお帰りなさる。さては老朽してもさすがはまだ職にえるものか、しかし日本服でも勤められるお手軽なお身の上、さりとはまたお気の毒な。


 心配なのは、ルビに対応してないブラウザがあるだろうということですね。
 ブログとかホムペとかをやっていて困るのは、そういうところです。大手のサイトでルビを使っていないのは、このためだと思います。・・・だとすれは、カエサルの世界でルビを使うということは、わりと革新的なブログ古いブラウザを使っている人を考慮していないブログということになりますよね。



 この記事は、7月3日のお昼過ぎにいったんUPして、その後、書き足しているところなんだけど、ルビを使うにあたって一番気になっているのは「行間」なんですよ。 カエサルは、このことについてはかなり拘っています。
 ブログであれ、ホムペであれ、インターネットに文書や画像を表示させるためにはHTMLというコンピュータ言語を使うわけなんだけど、そのデフォルトでは、こんな感じになっちゃいます。「行の幅=文字の大きさ」なんですね。行間がないわけです。
 ものすごく読みづらいわけです。ましてや、ルビは入りません。


 カエサルの世界で基本にしているのは、「行の幅=文字の大きさ×1.5」というスタイルです。このあたりが読みやすいと思って、気に入っているのですよ。
 ルビだって入れようと思えば入れることができるわけですけど、ルビが少なければ・・・という条件つきです。さっきの『浮雲うきぐも』みたいに、しょっちゅうルビが出てくるとなると、窮屈な感じを受けてしまいます。

 それで、このページの基本的なスタイルとしては「行の幅=文字の大きさ×2」ということにしてみたわけなんですけど、これだと、ルビが少ないときは間の抜けた文章という感じになってしまいます。痛し痒しいたしかゆしですね。
 まあ、そういうあたりが、今回の「実験」です。実験の実験たるゆえんです。ご感想などをいただけると、嬉しいです。



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