このあたりの状況をちょっと整理しておくと、1976年に日本で初めてのマイコン(NEC TK80)が発売されたとき、カエサルは予備校生でした。大学に入学した後は、さまざまなマイコン(当時パソコンという言葉はありません)が発売されたのだけど、学生に買えるようなものではありませんでした。でも、興味はあったので、マイコン雑誌などは買っていました。
「日本語ワードプロセッサ」という言葉も知っていましたけど、電子式のタイプライターのようなものだと思っていました。
写真は、その後継機種の広告です。外観は、初代と同じで、机まるごとが本体ということになります。初代の価格は630万円だったそうです。
でも、マイコン雑誌の広告に「英文ワードプロセッサ」というのが出ていて、気になりました。英文には、機械式だろうが電動式だろうが電子式だろうがタイプライターというものがあるわけで、あえて「ワードプロセッサ」などという言葉を使う意味がわかりませんでした。
調べてみたら、入力した文章を加除訂正してから印字できるということがわかりました。その他にも、コピーしたり、移動したり、保存したり、読み出したり、いろいろなことができるということがわかってきました。知れば知るほど、凄いものだと思いました。
資料請求のハガキを出してみたら、セールスマンが直接来て、この後継機種である「文作くんⅢ世」を買うことにしちゃいました。100万円未満で納まるということで話を進めていたんだけど、結局100万円を超えちゃいました。ちなみに、当時のカエサルの月給(手取り)は10万円ジャストです。生まれて初めてローンを組み、生まれて初めてのボーナスなどはすべて注ぎ込みました。
まあ、無謀なことをしたものだと思います。でも、1982年の時点で、個人で日本語ワードプロセッサを持っていたなんていうのは、全国にそう何人もいなかったと思います。そうした意味では、ちょっと自慢してもいいかなと思っています。
その1年後くらいに無料でバージョンアップしてもらい、「熟語変換」ができるようになりました。「カンジ」と入力して「変換」キーを打つと、漢字・幹事・監事・・・などが表示されるというしくみですね。だいぶ楽になりました。
1983年に PC9801F2、1984年に PC9801M2、1985年に PC9801VM2を買ったんだと思います。1年くらいのズレがあるかもしれませんが、毎年パソコンを買っていたということになります。
1985年には、ワープロソフトの「一太郎」を買いました。これは、「文節変換」ができます。「カンジハ」と入力して、漢字は・幹事は・監事は・・・などが表示されることになります。感激しましたね。入力のしやすさが全然違います。
1986年には、その一太郎がバージョンアップして Ver.2 になりました。これは、感激感激です。Ver.1 を使っていて、ここはこうして欲しいな、とか、こうだったらいいな・・・と思っていたようなところが、全部、その通りになっていたという感じです。
1987年には、さらにバージョンアップして Ver.3 になりました。これは、ワードプロセッサの完成形と言っていいと思います。その後の30年間、ワードプロセッサは進化していないと言ってもいいんじゃないかな。
うやじおとごさんのを見たのかな?
カエサルが村田に転勤したのは1995年だから、そんなことはないよね。蔵王で誰かが持っていたのかもしれません。