徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

ゴッホ

2007年06月01日 | ★★★★★




ゴッホ
おすすめ度
原題:Vincent & Theo
制作:1990年 イギリス フランス オランダ
制作:ルーディ・ベーケン
監督:ロバート・アルトマン
脚本:ジュリアン・ミッチェル
出演:ティム・ロス ポール・リス アドリアン・ブリン ハンス・ケスティング ベルナデット・ジロー ヨハンナ・テア・ステーゲ ウラジミール・ヨルヤノフ ヴィンセント・ソーリアク ジャン=ピエール・カッセル

画家伝記モノつながりで「ゴッホ」です。このゴッホはロバート・アルトマンが撮ったほうです(笑)←何故だか笑っちゃう。

19世紀後半、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(ティム・ロス)は、オランダ・アムステルダムで制作活動の日々を過ごしています。自身の画風の確立に向けての苛立ち、その上に貧困がさらに彼を追い詰めていきます。弟テオ(ポール・リース)は、そんな兄の才能を買い、自らが勤める画廊で兄を擁護しています。ヴィンセントとテオ。ふたりはお互いになくてはならない存在で、他人が入り込む余地を感じさせないほど密接したものです。ある日テオはヴィンセントからの手紙を新妻が盗み読もうとしたのを目にし、彼女を罵倒します。それを機に彼の家庭にひびが入り始めます。

一方、この頃、ヴィンセントはポール・ゴーギャン(ウラジミール・ヨルダノフ)と知りあいます。二人はテオが作った資金で南プロヴァンス地方へ旅行し、絵画製作に励みますが、ヴィンセントの不安定な気質から奇行を繰り返すようになります。そして遂にあの事件が起こります。ある日ヴィンセントが連れ込んだ娼婦の顔に黒の絵の具を塗りまくってお楽しみ中のヴィンセントを、ゴーギャンは止めに入ります。そこでヴィンセントは激情し自らの耳を切り落としてしまいます。当然そのまま彼は病院に収容されます。そんな彼を見舞うテオ。退院後、ヴィンセントは再び絵画作りに没頭しますが…。

この作品、邦題は「ゴッホ」ですが、原題は「Vincent & Theo」つまり、兄弟の物語なんですね。

これ昔、BSで観たんです。ぼへーっと。気が付いたら号泣。しかも声まで出して(笑)自分でもビックリでした。なんでしょうね。コンディションの問題??お互いに無いものを求め合って依存しあっている姿がものすごく切なかったんですね。「ふたりでひとり」そんな兄弟です。ティム・ロスの演技がいいんです。どうにかしたくても、どうにもならない(できない)もどかしさ、不安感、絶望、悲しさが、がっつり伝わってくるんです。今観てどう思うのか、ちょっと気になります。もう一度観てみたいですね。

ゴッホ@映画生活
前田有一の超映画批評



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