徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

イン・ザ・ベッドルーム

2007年06月03日 | ★★★★



イン・ザ・ベッドルーム
おすすめ度
原題:In The Bedroom
制作:2001年 アメリカ
制作:グラハム・リーダー ロス・ケイツ トッド・フィールド
監督:トッド・フィールド
原作:アンドレ・デュバス
脚色:ロブ・フェスティンガー トッド・フィールド
出演:トム・ウィルキンソン シシー・スペイセク ニック・スタール マリサ・トメイ カレン・アレン

息子を失った夫婦の苦悩を描いた「イン・ザ・ベッドルーム」です。

医師のマット・ファウラー(トム・ウィルキンソン)と合唱団の教師のルース(シシー・スペイセク)の一人息子フランク(ニック・スタール)は、休日に帰省してロブスター漁のアルバイトをしていました。そこで彼は、年上で二人の息子がいるナタリー(マリサ・トメイ)と付合いはじめます。彼女には離婚に応じない暴力夫リチャード(ウィリアム・マポーザー)がいます。二人の関係は事実上破綻していますが、夫はよりを戻そうと彼女にしつこく付きまといます。ある日、フランクは激昂して家にやって来たリチャードに射殺されます。愛する息子の死に打ちひしがれるファウラー夫妻。しかし、故殺の場合リチャードの刑期がわずか5年になるという残酷な判決が下るのです。そんなある日スーパーマーケットで買い物をしていたルースはリチャードを見かけて大変なショックを受けます。何と彼は既に釈放されていたのです。

やりきれないですね。きっと子供を持つ親が観たら尚更でしょう。

静かに、そして淡々と物語りは進行します。夫と妻。悲しみの表現は違いますがふたりとも深く深く傷ついています。親身でない弁護士。事務的な裁判。そして何より無神経な加害者。見ていてイライラしました。この作品を観ていたらふと光市母子殺害事件が思い出されました。被害者の家族の本村洋さんの尽力もあり今、日本でも犯罪被害者の権利確立が注目を浴びていますよね。残された被害者の家族の心の傷は計り知れません。なによりそういった事件が無くなることが一番なんでしょうが…。

ラストシーンのベッドルームでのトム・ウィルキンソンの演技がとても印象的でした。

イン・ザ・ベッドルーム@映画生活
前田有一の超映画批評



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