う~ん。今回の話題は、ちょっとマニアックかも。
トラックバック練習板「おススメの本」の紹介です。
濫読状態は相変わらずですが、段々集中力が落ちてきて、1冊にのめりこむことが出来ない。おまけに、のーみその老化が進んできたためか、最近読んだ本はなかなか頭に残らない。
そんな私のおススメ。どうせなら、みんなが書かない種類のものを書いてみよう。うんと昔に読んだ科学エッセイシリーズです。別名、「元祖トリビア」(ホントか?)
| 空想自然科学入門 (ハヤカワ文庫 NF 21 アシモフの科学エッセイ 1)アイザック・アシモフ,小尾 信彌,山高 昭早川書房このアイテムの詳細を見る |
うんと昔だし、このシリーズはたくさん出ているので、どれがどれやら混乱してますが、
とにかく、SF界の雑学王アシモフおじさんが、科学数学自然歴史etc.を、
面白おかしく紹介してる本だと思ってもらうといいかと思います。
例えば、強く記憶に残っているのは、
人口の増加の危機への警告の際、何年後には何億人になるかを計算し、ついでに、
「宇宙の質量を全部人間に変換したら、何人分になるか」ということも至極真面目に計算し、
「もちろん、人間だけでは生存を維持するのは無理なので、もっと以前に人口爆発の限界は来る」
と、これまた至極真面目に(?)断言したりしています。
計算が大好きで、色んな仮定の下に色んな計算をしていますが、
時々計算間違いがあったりするのもご愛嬌。
知識を持つだけでなく、持った知識をフルに使って面白がっている、
物知りおじちゃんのおしゃべりを聞いてるような気分になる、愉快なエッセイです。
もともと私はこの傾向の話が嫌いではないのですが、amazonの書評でも、
数学嫌いの人にも楽しめた、と書いてあるものもありましたので、
大丈夫(何が?)と思います。
あ、ちなみに、このアシモフおじさんは、
数年前に映画にもなった「アイ・ロボット」の原作を書かれた方で、
映画と原作「われはロボット」とは、ずいぶん違った雰囲気の作品です。
| われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)アイザック・アシモフ,小尾 扶佐早川書房このアイテムの詳細を見る |
「われはロボット」を子供向けに書かれた物が「くるったロボット」
小学生の時に読んで、SFに熱中するようになったきっかけの本です。
(ただし今はSF系はほとんど全く読んでません。)
アシモフおじさんは1992年に亡くなりました。泣きました。
その時点でまだ邦訳されていない科学エッセイシリーズがあると聞いたのですが、
本当でしょうか。
続きが出版されることをずっと待っていたのですが、今の所情報が無いので、
これから出版されることは無いのかも。残念。