各服点の発表があって、記事を書いてから、裏千家のHPチェックをしておりませんでした。
「各服点」の発表
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/a99e502773157d0178672b022dd2b123
本日、改めてHPにアクセスしたら、炉の場合のお点前が新たにアップされていました。
また、前回の風炉の各服点のメッセージを見た方から色々質問や感想が寄せられたのでしょう。
お家元から新たにメッセージがあったのでまとめておきます。
◎ 各服点は明治44年(1911年)に最初になされた記載がある。
スペイン風邪の時と思われている方がいるようだが、それよりも前のことである。
(スペイン風邪は1918年-1921年に世界各国で極めて多くの死者を出したインフルエンザによるパンデミックの俗称)
◎ 一人前の濃茶を練るのが難しいという話がある。
お家元は講習会などで各地からお越しになる方の濃茶を飲む機会があるが、
全体に薄いように思う。
濃茶を頂く時に、皆様はどう表現しますか?
濃茶を飲む、ではなく、本来は、濃茶は”ひく”という。
この”ひく”とは、ゆるゆると吸い込んでいくということを表現している。
だから、お客様が濃茶を”ひく”ことができるような濃茶を練る練習をしましょう。
料理と同じで、教本を読む、映像を見る、だけでなく、
自分の中でくりかえし練習を重ねることで美味しいもの、上手なものができあがるはず。
◎ 柄杓一杯の湯をくむ
柄杓一杯の湯とは、柄杓にめいっぱいなみなみと汲んだ湯ではなく、
しっかりすくった湯という意味。
柄杓にある程度たくさんのお湯を入れるということ。
各服点の時は、しっかりたくさん柄杓にすくったお湯を二碗に分けて注ぐということ。
◎ 抹茶の量
茶杓に3杓しっかりとすくいましょう。
◎ 長盆を水屋に取りにいくときに帛紗はどうするか?
通常、水屋に戻る時には帛紗は腰につけるけれど、各服点は、
特殊な働きの点前であるから帛紗は仮置きしたままで、腰にはつけない。
◎ 炉の場合の各服点
各服点は、基本5人、大勢で行うので、小間ではなく、四畳半以上で行われる点前なので、
中じまいあり、内隅狙いで。
また、長盆でなくて、円能斎好みの大円盆を使うとちょうど点前座によいかもしれない。
点茶盤で各服点をしてみたが、これからコロナとの付き合いの中で、
各服点がどう変化するか、生かされていくか、まだわからない。
工夫してみましょう、とのお話でした。
このメッセージの後、実際の炉のお点前のデモンストレーションが行われました。
炉点前の手順については後日また。
情報ありがとうございました。
炉の各服点のビデオを、昨日ゆっくり拝見いたしました。
やっぱり長盆を使用でした。
こうしてお家元が提唱されておりますので、機会を得て
お稽古に取り入れて、皆さんと共有したいと考えております。
ありがとうございました。
久しぶりにHPをあけたら炉の場合もアップされていました。
炉だと長盆が点前座に入り切るのかしら?と思っていましたが、きちんとおさまっていましたね。
濃茶のお点前は全て各服点になるので、この一年はやってみて、徐々になじんでいく感じでしょうか。
お家元のメッセージと点前の画像が直接届くので、わかりやすく、感謝してじっくり見ています。