茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

心を通わすお茶 炭手前

2020-05-02 11:56:30 | 茶道マメ知識
 2月から3月にかけて全8回で教育テレビで放映された
 趣味どきっ! 茶の湯裏千家 心を通わすお茶
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/31952d0c80d2adb672945ea4d9561f5f

 書き留めておきたいと思った回についてのご紹介。

 今日は、第七回「炭の魅力を知る」

①釜の音
②菊炭
③炭手前


 このうちの③炭手前について

● 炭斗、道具、炭の種類の説明。

● 炭を組むときは、炉にいれるのと逆の順番に炭を組んでいく。

● 炭をつぐときは、太いものから。
  (胴炭→丸ぎっちょ→割ぎっちょ→丸ぎっちょ→管炭→止炭)

● 湿し灰(=灰に水分を含ませ湿らせたもの)は炭をつぐ前にまく。
 炉の中の灰が、炭を継ぐときに舞うのを防ぐため。
 灰は貴重なもので、使っては洗い、自前で作るもの。

● 枝炭の持ち方
 本来は1度で5本をつぐもの。
 炭を組むときにもちやすいように組むことが大事。

● 炭をついだら、最後に香をたく。
 これは香りによって場を清める意味もある。


 湿し灰は以前先生からご指導頂きました。
 ひとつひとつ手間暇かけてできていることを知りました。
灰作り
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/e634d94700c137d1fefc847e474aa774
灰の種類
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/8851dd42c9d01e37b150f80be4ea9f74


 枝炭は正直なところ5本まとめて持ち上げてつぐのは無理と思います。
そこまで精進しないといけないのでしょうが。
 以前、社中の方が、どこかのお茶会で、白い細い糸で5本の枝炭を結んでいたという話を聞きました。
粗相のないようにされたのでしょう。大寄せで、近くで人が見る炭手前ではなかったようなので、そういうことであればアリなのかなと。
 皆さんご苦労されているんだなと感じた話でした。


 最後に、山本業躰先生の言葉として、
「湯を沸かすことは奥深い。今は簡単に湯をわかせるようになったからこそ、炭をつぎ、湯をわかすことが心を通わすことになるのではないか。」


 本当に。茶は手間暇がかかりますが、相手を思い、そこまで時間をかけ、心をかけるわけですから、それだけお互いの気持ちも通い合うことにつながるのでしょう。


 マザーテレサが大切なのは、どれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心をこめたかです」という言葉を残しています。
 これを聞いた時に私はハッとしたものでした。

 同じことが茶道にも通じる気がしました。


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2 コメント

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炭点前好き・・・ (春旦)
2020-05-03 06:30:10
炭点前大好きでした・・・
師匠の流れるようなお点前を見て「自分もあ~なりたい」と誰よりも一生懸命稽古しました
湿し灰のはなし・・・思い出しますね
このブログを教えてもらったときに昔のブログを読み返していた頃多分10年くらい前・・・
湿し灰を造るのにお茶の出がらしを入れる入れないの話である偉そうな方とバトルがあってましたね
あの時わたしがこのブログに出会っていたら、バトルもおもしろいことになっていたと思います・・・笑
マザーテレサさんの言葉・・・また社内教育に使わせていただきますよ~!
返信する
炭手前 (m-tamago)
2020-05-03 12:31:52
春旦さん、こんにちは。
炭手前、お好きなんですね。
流れるようなお点前、一生懸命勉強、いいなあ。
私も湿し灰に下火を入れた時にふっと乾いて、炭が赤く灯るあの瞬間が好きです。

湿し灰にお茶の出がらしをいれるかどうか、私も塩梅がわかりませんが、それぞれ先生によってこだわりもあるのかもしれませんね。
灰を育てる。。。

マザーテレサの言葉は、日々に追われ、仕事に追われていた時に、はっとしました。やっつけ仕事で急いで済ませる事も勿論ありますけど、どれだけ心を込めてやるか、心にとめておきたい言葉です。
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