娘が小学生の頃の話
家庭科の調理実習があるというので、
当然のように「何を作るの?」と聞くと
「お茶を淹れる」
「え?あぁ、紅茶?ケーキ食べながら
マナーの練習でもするの?」
私が小学生のときはあった
思いっきり昭和の香り
「違うの。日本茶!」
「えっ?日本茶?」
調理実習で日本茶?
抹茶でもなく?
ペットボトルのお茶が家庭に入り込んで久しいけど、
調理実習で日本茶を淹れる練習って…
お茶っ葉でお茶を淹れない家庭も多いのかなぁ。
そんな話を当時通っていた音楽教室のお母さんたちと
待ち時間に「ビックリするよね~」なんて言ってました。
その中の一人が「でもね、調理実習のあと家で
子どもに淹れてもらったんだけど、これが美味しかったのよ」
その方が言うには「頼んだものの要領が悪くて
イラッとするんだけど、本人は一生懸命習った通りに
やろうとするから余計に遅いのよ」
一同のんびりタイプのAちゃん(仮名)が
一生懸命にお茶を淹れている図を想像。
「でもね、そのモタモタ感がよかったのね。
絶妙な間になっていい具合のお茶になったの。
普段、サッサッサッと淹れちゃうじゃない、反省したわ」
「そういえばお年寄りの淹れたお茶は、
なんだか美味しいよね」と別の方。
田舎のおばあちゃんのゆっくりした動作、
これがポイントね…と悟った一同でした
あの会話から早5年以上経過…
我が家の日本茶事情は、未だにパッパッのサッサッであります。
最近よく買うお茶葉
パッパッのサッサッでも美味しいような気がします