仏教に「無明」という言葉があります。
無明を解決することが、成仏することであり解脱することなんだと言われます。
無明には二つの意味があって、
一つは、読んでの通り、
明りがないということです。
明りがないと何も見えないで、
闇の中を手探りで探したり、
歩いたりして、
暗中模索という言葉があるくらいです。
明りというと、
火が代表的ですよね、
灯りと書くと、灯すという意味になってきますよ。
モノが見えるということ、分かるということは、
人間にとって、
とても重要であることが分かりますよね。
ですから、
無明には、暗闇の状態にいるということが暗示されます。
と同時に、
無知という意味が出てきます。
明りとは、
知恵を表してくるのですね。
知恵がないという意味になるわけです。
ですから、
知恵を持つことが人間を進歩させ、向上させるんだということになるんだということですね。
で知恵には世間知というのがあって、これは社会で上手く生きていく知恵を指します。
世間で上手く生きていく知恵ですね。
それに対して、
物事の真理を見抜く知恵というのがあります。正しい価値観を知る知恵ですね。
本当のことを見抜く知恵。
これを仏の知恵=仏智と言うのです。
この仏智を得ることが、
無明から抜け出すことなんですね。
お釈迦様はおっしゃいました。
苦しみの根本は無明である。
無明から抜け出すんだ!
そこから、
本当の幸福が見えて来るのだと。
これが「解脱」の方法だと言われたのです。
「間脳」を開く。
間脳は霊性の場であると言われます。
霊性を開いて、真理に目覚める。
そこに、
私達の未来が開けてくるのではないか?
そう思います。