(続き)ですね。
今回は自律神経についてですが、
それと深い関係を持つ「呼吸」について。
これを進めてみたいと思います。
なぜ呼吸が早くなるのか?というと、
体内の細胞が燃焼を早めるからです。
燃焼するには酸素を必要とします。
そこで、
呼吸を早めて酸素をより多く取り入れて、
体全体の細胞に届けようとするのですね。
「火の呼吸」というエクササイズがありますね。
あれは片方の鼻の穴を閉じて、
もう一方の鼻からのみ、
息の吸う吐くを繰り返すのです。
それも、
1分間に200回というような回数で行うわけですね
そうすると、
身体全体の細胞に酸素が十分にいきわたります。
もう十分どころか、
すごい量の酸素を供給して、
細胞を燃焼させるのです。
そして、活性化させるのですね。
だから、
「火の呼吸」というわけですが。
また最近、
「自律神経失調症」という病名が、
やたらと聞かれるようになっていますよね。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」という
二つの系統があります。
自律神経は心拍や呼吸などを早くさせて
心身を緊張させ、
エネルギーを消耗させる働きを司っています。
それに対して、副交感神経は心身をリラックスさせて、
胃腸の働きを活発にして、栄養の吸収を高めるなどして、
栄養を補充しようとする働きをつかさどっている、
そう言われています。
そして、
自立神経は、自分の意思とは無関係に、
呼吸や内臓の働きを調節しているわけですね。
ところが、
自律神経は感情などの情動に対して、
とてもデリケートなんだそうです。
人間関係の複雑になった、現在の社会生活において、
そういう感情を乱さないで、
正常に心を安定させて日々を送るのが難しくなった結果、
自律神経失調症が多発しているということですね。
そして、
呼吸は自立神経をコントロールするのに、
非常に適していると言われるのです。
呼吸を一定の回数に落ち着けて、
そして、深い呼吸を習慣づけることによって、
自律神経を落ち着かせることによって、
人間の体の自動調節機能を回復させることができると、
そういうわけなんですね。
でその呼吸法ですが、
いろんな呼吸法がありますが、今回ここでは
複式呼吸法とその反対の逆複式呼吸法、
反式呼吸法とも呼ばれるものです。
複式呼吸法というのはよく聞かれるものですね。
胸式呼吸法と対すればよく理解できるのですが、
胸式呼吸というのは、
女性に多いと言われる、
胸を主に使った呼吸法ということになります。
これは私も女性ではないので、
よく説明できないのですが、
腹式呼吸というのは、腹の筋肉を使って、
腹を引っ込めたり、
腹を膨らませたりする方法ですよね。
それは腹部の内臓を刺激するわけですが、
それ以上にもっと刺激するのは、
腹部には、
自律神経の末端が集中していると言われているのです。
ですから、
自律神経の末端を刺激することで、
免疫作用を活性化させることにもなると思います。
お腹は生命力の元だと言われるのは、
そういうことだと思うのですね。
それをさらに効果を上げるのが、
逆腹式呼吸法です。
反式呼吸とも言います。
息を吐く際には、通常お腹が引っ込みます。
そして、息を吸う際には、お腹が膨れます。
ですが、
この反対に、息を吐くときに、逆にお腹を膨らませて、
息を吸う時に、お腹をへこませる。
そういう呼吸法なのです。
この呼吸法は横隔膜を上下に動かすので、
さらに効果的だと言われているのです。
もっと言うならば、
この呼吸をコントロールすることによって、
心までもコントロールできるようになるというのです。
そう、心の制御!
これを自らの意思で行おうというのです。
心を制御するものは、人生を支配する!
そう言っても過言ではないのですね。
この際、
逆式の腹呼吸をものにされて、
心身の健康をさらにアップされるのはいかがでしょうか。
それが残念な点です。