六枚目のコイン

つぶやき、趣味,占星術,

人間改造の原理と方法(Ⅳ)

2024年11月21日 08時41分21秒 | 仏教
(つづき)
「四聖諦」について、
実に苦しみという、聖なる真理について考察したものである。
生きるということは、実に苦しみである。

お釈迦様の目から見る時、それはまさに「苦」そのものである。
老いる苦しみがあり、病む苦しみがある。
死の苦しみがあり、憎い人に会う苦しみがある。
愛する人に分かれる苦しみがあり、
欲するものを得られない苦しみがある。

(悟らざる者の)生きるということは苦しみである。
実に、苦しみの生起の原因は以上のとおりである。
それは苦しみの原因を集めているからである。

それは欲望に対する妄執、生存に対する妄執、
生存の絶無に対する妄執から生じるものである。

実に苦しみの止滅という、
聖なる真理は、次のごとくである。
それは苦しみの原因となるものを止滅し、
それからの解脱である。

実に、苦しみの止滅に至るという聖なる真理は、
次のごとくである。
これは聖なる八支より成る道である。
すなわち、
正しい見解、正しい思惟、正しい言葉、正しい行い、
正しい生活、正しい努力、正しい念い、正しい瞑想である。

つまりニルバーナに入って仏陀となられたゴータマは、
成覚後、はじめて五人の修行僧に説法されたのが、
以上の「四聖諦」と「八正道」である。

(『人間改造の原理と方法』より)

  (つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『人間改造の原理と方法』(Ⅲ)

2024年11月20日 20時19分18秒 | 仏教
(つづき)
『阿毘達磨俱舎論』より、

「前に、世の別は、みな、業によりて生ずと言うなり。
しかして、かくの如き業は、随眠を離れたる業は、有を感ずる能なし。」
とある。

これは「業」と「随眠」(無意識の意識のこと)と、
深いかかわりがあることを述べた言葉である。
では、
どのようなかかわりがあるのか?

つまり、“世の別は業に由りて生ず。思および思の所作なり”
“思はすなわち意業なり。所作はいわく身語なり”
とある。

「思」は想いとか考えるとかを意味している。
精神作用全般を指すと思ってよい。
そして、
「所作」はその思の結果、
言葉を発したり行動に移したりすることだから、
「思」が行を生ずるということである。

そこで、
「思」の本体は何か?ということになるが、
思は無意識の働きを含めているから、
精神作用の中の「随眠」という領域を指すことになる。

「随眠」とは、思が深く眠っている状態だというのだ。
ひきつづき、
「随眠」の説明に入ると、
“随眠は諸有(あらゆる存在)の本なり。”
“これが差別(しゃべつ)に、六あり。”
“貪と愼とまた慢と無明と見と及び疑なり。”
とこうある。

つまり、
随眠が目を覚ますと、所作を生じ、
そして「業」を生むのである。

だから、
まず「随眠」を起こさないようにすること、
そして、
眠ったままの「随眠」を、
ある方法で消滅させることが大事なのである。
やがては、「随眠」が時に応じて目を覚まし、
思の所作(業)を引き起こさないようにするためである。

それが仏陀釈迦の説いた成仏する方法であるというのだ。
それが『阿含経』という経典の中に、
釈迦が直々に説いた仏法として。残されているのだ。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『人間改造の原理と方法』(Ⅱ)

2024年11月18日 19時27分57秒 | 仏教
(つづき)
では、
仏教は、人間の「なに」を、「どのように」改造するのであろうか?
『スッタ・ニパータ』では、人間をどのように改造しているのか?

改造されるべき素材としての人間を、
人間として成り立たせているものは、「業」だとしている。
世間は業によって存在し、人々は業によって存在する、という。

例えば、大天才に生まれついたことが、
彼を大天才にさせた最大の原因ではなくて、
最大の原因は「業」なのだという。

とすると、
人間の改造は、つまりは「業の改造」だというのだ。
業の改造こそ、人間の改造であり、
社会の改造なのだということになる。

では、
「業」とはなにか?

「業」とはカルマであり、果てしなく生死を繰り返してきたところの、
我々の行為である。
ところで、
「業」には三種類あるとされる。
一つには、思うこと(想念)、
二つには、言葉、
三には、行為(行動)である。

この三つが業なのだという。
これらの三つが果てしない前世の繰り返しの中で、
蓄積され、私たちの心の中にたくわえられている。
それが業である。

そして、
「業」には、善業と悪業、
そしてそのどちらでもない中立的な業の三つがある。

問題になるのは、「悪業」である。
密教では、この悪業を「悪因縁」として取り上げている。
そして、
悪因縁の消滅させることで、
業の内容を良い方に転換しようと考える。

かんたんに言えば、
凡夫の思考を仏の思考に変え、
凡夫の言葉を仏の言葉に変え、
凡夫の行為を仏の行為に変える、
という方法を取る。

それは理論であるが、
具体的にはどうすればよいのであろうか?

次に、
では、仏教の創始者であるブッダ釈迦は、
どう説かれているのだろうか?

人間存在の構造を変える仏陀の教法。
それを、「さとり」にいたる三十七の修行法。
と呼ぶ。

人間としての業と因縁をすべて解脱した究極の境地、
ニルバーナに入る唯一の方法として、
ブッダ釈迦は、この教法を説かれた。

 (つづく)
(『人間の原理と改造』より引用)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

永劫回帰(Ⅰ)

2024年11月07日 19時08分33秒 | 仏教
アメリカ大統領選、
トランプが圧勝しましたね。
下馬評では、たぶん、
トランプで間違いないということだったと思いますが、
日本の民放では、
まったくそういうことは言わず、
ひたすらトランプとハリスは接戦と言っていた。

だからというわけではないが、
どうなるんだろうかという思いで見ていた。
タロット占いでは、
けっこうハリスが当選するという予想が多くて、
ああこれはダメだと思っていたのだが、
やはり、読み間違いというものはあるようで、
けっこう外した人がいたようである。

これは水がめ座宮時代の本格的な到来が、
今回の結果を引き寄せていると、私は思っている。
それにしても、
トランプの勝利を祝いたい。
民主党の悪政に、いいかげん辟易していたのだ。

一番ひどいのは、ウクライナ紛争。
これはロシアの軍の越境で紛争が起きたと解釈する人が多いと思うが、
その前の2014年に、民主党(オバマ政権)の時に、
クーデターを引き起こすべく動いたのがいる。

名前は忘れたが、
ウクライナの分裂を画策したのが民主党である。
詳しくは他の資料で確認してもらいたい。

次には、
LGBT法案の可決である。
日本でも全員一致の可決で法案が通ったが、
あんなばかげた法案を通したのも、
駐日大使エマニュエルの要請を受けて、
自民党の全議員が全員の賛成投票で可決したのだ。

こんなくだらないことをアメリカ民主党は強いたのだ。
それがなくならば、
こんなうれしいことはない。

さて、
「永劫回帰」である。
運命学の本を読んでいたら、
横変死の運命について書かれてあった。

その文字を見たとたん、
これはブログを書かなきゃと思い立った。
そして、
前世についての思いを馳せた。

「永劫回帰」、
そうなのだ、私たちは永遠に同じ行為を繰り返しながら、
次の人生、次に人生と、繰り返し続けてきている。

タテの因縁は先祖の運命を繰り返すことになるのだが、
ヨコの因縁については、
前の人生を繰り返すことになるのが、
その因縁の特徴ということができるだろうか。

というのも、
人の因縁を見てみると、
前世に作ったカルマの出来事が、
現世に於いてもまた同じ運命の星が見られるからだ。

一時中断します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカ崩壊

2024年10月23日 11時44分23秒 | 仏教

今、アメリカは麻薬・ドラッグの多用で、
以上のような光景が見られるようになっています。

そして、
これはアメリカでだけではなく、
カナダのバンクーバーや、
英国のロンドンなどでもみられるとのことです。

ガン末期の鎮痛剤として使用されるということですが、
ガン末期になると、
相当に苦しいということでしょう。

それを止めるために使用するということですが、
人の命は有言ではなく無限です。
つまり、
人は死んでも意識はなくならないで、
そのまま残って存在し続けるわけです。

そして、死の間際の意識はそのまま残るのです。
つまり、
ガン末期の激痛は、
死んでもそのまま残っていくということですね。

ねえ、そう考えると、皆さんはどう思いますか?
とても耐えられないんではないでしょうか?

私のささやかな体験を述べたいと思います。
私の姉(長女)は不信心な人間でありまして、
私が信仰の話をしても、
全く受け入れることは有りませんでした。

そして、
ガンになって短命に終わったわけです。
その後、
私に体調の変化がありまして、
考えると、
どうもその姉の死後の状態が垣間見れるのです。

つまり、
肉親の縁として、
私にその姉の苦しみが伝わってきているのがわかりました。

これを霊障と言いますが、
その霊的マイナスの影響を私も受けて、
お腹の調子がどうもおかしくなったのです。

それで、
私は、これはいかんと思って、
すぐに姉の『解脱供養』を申し込みました。
苦しみのあまりに浮かばれていない姉を成仏させるという
成仏供養を申し込みました。

そうして、二か月ほど経ったある時、
姉(?)の声がして、
ありがとう!と言ったのです。

私は、これで姉は成仏したなと確信したわけですが、
その霊をそのままにしておいたら、
彼女はいつまでも苦しみつ付けていたのです。

その苦しみの念は縁ある人にマイナスの霊的な影響を与えて、
同じような運命を、縁ある人にも生じさせていたことでしょう。

これは一例ですが、
死者の念はそのまま残るのです。
死者は生き続ける!

それをみなさんは理解しないといけないです。
こんな状態で存在し続けるのは、
この世だけの苦しみではなく、
あの世へ行っても持ち続けないといけないのですね。

救われないとはこういうことを言うのではないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする