さて、
前回の続きですね。
四つの盤がないと、
なんとなく想像しにくいでしょう?
そこで、盤を載せました。
この盤を見ながら推理していくとしましょう。
相談者の当人は五黄土星です、
これを間違えないでくださいね。
時盤中宮の星は二黒土星ですから、
ざっと見てみましょう。
頭に入れておいてくださいね。
時刻盤は過去を示しているわけですから、
この中に原因となるものが潜んでいるんだと、
そう解釈していただきたい。
脳腫瘍で手術を受けたとありますね。
ですが、
右手と左足にしびれがあって、12月4日に再入院したわけです。
これが過去の盤に出ているかどうか。
まず、ヒントを出しましょう。
乾宮に三碧木星が掛かると、
建築・土木などを思い立つとありますね。
これがポイントになるんです。
四段掛けの1盤掛けには、
「艮宮に四緑掛かって、家作造作をして病人多し」
とありますね。
これがポイントになると思います。
すでに答えも出ているのですが、
ここでは出しません。
今現在の問題の原因となるものが、
ここには潜んでいると見れるのです。
そして、
二番掛けは、巽宮に一白水星が掛かると、
「遺伝か女の怨恨にて悩みまたは病気あり」
とありますので、
現在の問題はここにあるわけです。
つまり、
脳腫瘍は癌であり、それは遺伝であるというのですね。
そして、
女の怨恨または恨みなどが影響しているというのです。
なぜかと言うと、
新しい家を新築したか増改築をしてるのです。
それを見た近所の女性が嫉妬または羨ましがっている。
その念が今の手術に影響を与えていると考えられるわけです。
ええ?
そんなことってあるの?と思われるでしょうね。
人の心はそういう働きを持っているのですね。
それを「生霊」と言います。
羨ましいとか妬けるとかの心は、
人を不幸に陥れる力を持っているんです。
三番掛け、「病気は一時よくなるも、再発して悪化するというのです。」
そして、家相悪くして病人多しと。
やはり、土地の障りも関わっているのでしょう。
結論を言ってしまいますと、
この御主人は癌の因縁を持っているわけですが、
さらに、
強い肉体障害の因縁が感じられるわけですね。
もっと言うならば、
人の恨みを買う因縁=怨
集の因縁
があるのだろうということです。
この盤からざっと以上のようなことが見えてくるのです。
結論は、
四段掛けの盤からは、
その問題となる因縁が、
ざっと以上のような形で見えくるのだということです。
では、
この状態を改善するにはどうすればいいのか?
と言うと、
まず女の怨恨とありますので、
先祖の中に同じような病気で亡くなった方を探しだして、
解脱供養をほどこす。
必ずこの人の状態は改善します。
また、家を建てたりしたときには、
よく餅まきをするじゃないですか。
ああやって、福のおすそ分けをするのです。
そうすると、
羨ましがる心や妬いたりの気持ちを起こさなくても済むわけです。
そこが大事です。
喜びの共有というものが大事でしょう。
つまり、
問題の元にはかならず悪因縁があるのだということなんです。
その悪因縁を断ち切っていくことで、
家の幸せは延びて繁栄に導かれるということでしょう。
四段掛けは鋭く問題を抉り出して、
根本解決に導き、開運していくのだということですね。
以上です。