Jパワー、水素でドローン飛行
石炭から製造した水素を使って飛行するドローンJパワーは、低品位の石炭「褐炭」から製造した水素を使ったドローン(小型無人機)の飛行試験を実施した。同社はオーストラリアで、褐炭をガス化して水素を取り出す事業を行っており、水素の安定供給につなげたい考えだ。
飛行試験は、水素貯蔵用の高圧ガス容器(ボンベ)を搭載したドローンを飛ばしたほか、燃料電池で扇風機を回し、性能を確かめた。
Jパワーは、川崎重工業や岩谷産業などと、水素供給網構築に向けた実証事業に取り組んでいる。オーストラリア南東部ビクトリア州で、褐炭に酸素と熱を加えて蒸し焼きにすることで、水素を製造。冷却した液化水素を専用船で運搬する。2021年度下期に輸送を始める。
水素は現在の水素価格は1立方メートル当たり100円程度で、高コストが普及の壁となっている。30年に30円まで価格を押し下げたい」と話した。