舞姫

ひぐらし日記

ワクチンはウイルスの弱毒化の方法意外に

2020-07-23 | 日記
ウイルスの遺伝子情報で開発

◆ RNAワクチン=メリット:DNAワクチンより発現効率が高いため、抗体が早くできる可能性がある。デメリット:非常に不案定なので、遺伝子発現のための補助が必要。コストが高い。生産能力が低い。
◆ DNAワクチン=メリット:大量生産が可能、安価、安定している。
デメリット:発現効率が低く、アジュバントなどの工夫を要する。
◆  アデノウイルスワクチン=メリット:発現効率が高い。デメリット:アデノウイルスによる副作用の発熱など安全性に対する不安。生産能力低い。コスト高。アデノウイルスそのものに対する抗体もできるので、抗体持続時間が半年~1年であるとすれば、再度投与した場合効果がない。

アンジェスのDNAワクチンは、「環状プラスミドDNA」と呼ばれるDNAをベクター(ワクチンの主役である抗原タンパク質の運び屋)として使用する。これに新型コロナウイルスの表面にあってヒトの細胞に侵入するカギとなるスパイク(S)タンパク質の遺伝子を組み込む。これをヒトに投与すると体内で抗体が作られる。異物ではあるが、ベクター自体は遺伝情報を持たないので体内に投与しても影響はない。
原薬(プラスミドDNA)生産は「製剤の安定性に優れる」、「長期備蓄が可能」
※プラスミド(細胞の染色体とは別に、複製・増殖する遺伝因子の総称)

この方法は2019年から田辺三菱製薬から販売されている慢性動脈閉塞症の潰瘍治療薬「コラテジェン」で使われている。アンジェスが世界で初めて実用化に成功した遺伝子治療薬。



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