犬とハナウタ

山歩きブログだった「山とハナウタ」改め「犬とハナウタ」として再スタート。雑種犬ゆめとの暮らしや日々のことなど。

【29】七ツ森 2/7(松倉山・撫倉山)(宮城県)

2010-12-11 | 東北の山歩き
七ツ森は富谷町の西、七ツ森湖を囲むようにぽこぽこと連なる山々で、
本来は、たがら森、遂倉山(とがくらやま)、鎌倉山、鉢倉山、大倉山、
撫倉山(なでくらやま)、松倉山の七山だったが、
今はたがら森をはずし、笹倉山を加えた七山をいう。
今日は七ツ森のうちの2山、松倉山と撫倉山へ登ってきました。

大和町の宮床を走る457号線からすこし町道をはいったところに、
新楽寺(しんぎょうじ)跡があり、その前の駐車場に停めます。

杉林を通り、雑木林に入ると、休む場所にも困るような急斜面を、登ります。
先に行く夫の足が落とした石が、私の鼻先をかすめて、転がり落ちていきます。
その傾斜感が分かるでしょうか。



今日は冬にしては気温が高かったこともあり、
秋冬の山歩きでは久しぶりに、汗が流れ落ちました。
雑木林には鳥の声が響いていました。
木戸をノックするようなキツツキのドラミング、
上を見上げると、縞模様のコゲラがらせん状に木の幹を移動していました。
スタートから40分で松倉山(291.2M)山頂へ。
標高は低いですが、山の斜面にしがみつくような登攀でした。

松倉山山頂から、冬枯れの林の中を、北へ下ります。

シダ系の植物は、季節に関係なく青々としていて、
ジャングルめいた光景を作り出していました。
そのせいか、この道の途中で、地元の山菜採りのおじさんに鉢合わせ。
ガサゴソと葉音がしたので、警戒して歌を歌いだすと、
「クマでねえよ」と笑われました。
「でもまだクマ、冬眠してねえから。そごらにいるから」と仰っていました。

松倉山から下り、鞍部からの再びの急登を越えて、撫倉山山頂。
七ツ森の中で一番高く、眺望は抜群です。
お弁当の時間に合わせてこの山頂に着くよう、
他の山と組み合わせて登る登山客が多いらしい。
たしかにここで食べたら最高に気持ちいいでしょう。

左は作並のゴリラ山かなあ?

拡大。

仙台市街地のビル群も見えます。

さて、ここからの下りはとってもスリリング。
「天狗のすもうとり場」、「蟻の戸渡り」、鎖場、ハシゴなど、
面白いポイントが目白おし。

自分が立っているスペースしかない、やせた尾根を進みます。
両側は、足を滑らせたらどこまでも転げ落ちるしかない状態の、
懸崖になっています。







無事に「七ツ森自然歩道」まで下り、梅の木平展望台でお弁当。
すこし行くと、二股の道の案内板が曖昧で、
右か左か迷うポイントがありますが、
「撫倉山」と標識の立っている左側の道を進むと、
スタート地点の新楽寺跡駐車場に続いています。

累計標高差は約420M、約3時間の山歩きでした。
標高は低いが侮れない、さすがの船形連峰です。
低い分、緑が生い茂る季節にはきっと暑くて登れませんが、
冬枯れの寒い季節こそ、適度な汗をかくのに最高ですね。

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