仙台にいたころは一年で最も寒さ厳しい月だった2月にも関わらず、ここは熊本、
春の日差しがぽかぽかと降り注ぎ暖かい部屋の中で、窓を開けてこれを書いています。
春風が心地よいです。
こんなにいいお天気で、仕事も休みなのに、私がおとなしく家の中にこもっているのは珍しいことです。
そのわけは、ふくらはぎの筋肉痛で、家の中での歩行もままならないほどミシミシだからです。
昨日一日、バイトでよく働けたものだ。 気が張ってると、痛みも忘れるものかもしれません。
土曜日、熊本県は下益城郡美里町坂本にある、日本一の石段3333段に登ってきました。
3333段てどれくらい?って、なかなかイメージがわきづらいでしょうか。
たとえば宮城県の塩竃神社が202段、山形県の山寺は1015段、
東京タワーのフットタウン屋上から大展望台までの外階段が600段、
池袋サンシャイン60の階段が1204段。
標高差(登山口から山頂まで、実際に登る高さ)でいえばこの釈迦院御坂遊歩道は620Mなので、
たとえば宮城・栗駒山の標高差は512M、福島・西吾妻山は645M、筑波山が625M 。
筑波山に登るのとだいたい同じくらいの標高差ですね。
でも、登山道と違って、延々と石段が続くので、登山というよりは私は
マラソンの精神力のようなものが必要なように感じました。
石段には、日本各地のみならず、アフリカ、ロシア、韓国、アメリカ、ヨーロッパなど、
世界各国の石が使われており、こっから何段はどこどこの国のです、というこれまた石の案内板があります。
ん~、でもどこの石なのかということに私はいまいちモチベーションを感じられなかったので、
やっぱり自然を感じながら歩くのが一番でした。 以下、道中私のモチベーションを上げてくれた風景。
(下)アセビ。ドウダンツツジに似ているけど、冬でも枯れない常緑樹。
(下)直立するスギ林の中で、身をくねらせるようにして伸びる巨木は目をひく。
(下)これもアセビ。アセビは馬酔木と書く。アセビの葉を馬が食べると酔ったようになって歩けなくなることから付けられた。
葉は毒にもなるが、煎じると虫よけの薬にもなるんだそうです。
(下)こういう平坦な道もあって、ひといきつける。だけど、この敷石は階段数に含まれていませんw
(下)スギの枯れ葉の下から、緑の赤ちゃんがいっぱい顔を出してた。みんな大きくな~れ
下のシイの木は、幹がほとんどまっぷたつに裂けて大きなうろが出来ているのに、見あげると立派な緑の屋根を作ってくれている。
休憩しながら1時間ちょっとで3333段登りきり(左下)、そこからまた1キロほど歩くと、釈迦院があります(右下)。
ここにきて、釈迦院へお詣りするだけなら別のルートから車で来られることを知りますw
石段の遊歩道は、思っていたよりもたくさんのひとで賑わっており、(特に小・中学生の団体)
抜かしたり抜かされたりしながら、結構楽しく登れたなあと嬉しい気持ちになりました。
下りももちろん石段で下り、達成感と筋肉痛にひたって、現在にいたります。
3333段から釈迦院に向かう道からの展望は、冬場なら空気が澄んで遠くまで見渡せるのでしょうが、
いまの時期は春霞でぼやけていました。
熊本は、暖かくいい季節になりました。今年もまた山に登れますように。
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