犬とハナウタ

山歩きブログだった「山とハナウタ」改め「犬とハナウタ」として再スタート。雑種犬ゆめとの暮らしや日々のことなど。

【31】筑波山(茨城県)

2011-01-09 | 東北の山歩き
日本百名山は原則として標高1500M以上の山、という基準がありますが、
筑波山は876M と低いにも関わらず、例外的に、百名山に数えられています。
昔は富士山と並び称される東国の名山だったということ。
万葉集にも多く歌が詠まれています。
筑波山はかつては「歌垣」のスポットだったのですね。
歌垣言うのは、歌を詠んで恋人を見つける、
合コンみたいなものです。
男体山と女体山があり、子授け観音などの看板もあるので、
縁結びに由来のある山であるようです。
次の歌は、百人一首のもの。

つくばねの 峰よりおつる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる                             

陽成院

筑波山の峰に源を発した男女川(みなのがわ) 
浅いせせらぎも流れていくうちに
水がつもりつもっていつしか底知れぬ深い淵となる。
「あなたに寄せる 私の思いも同じです」

 
という恋の歌です。

人々に愛されている山らしく、1月とは思えない、夏山並みの混雑でした。



登山道以外に、ロープウェイやケーブルカーも運航しているので、
蔵王刈田岳の如く、登山客と軽装の観光客が入り乱れ、
ぽかぽかのハイク日和とあって、山頂は大賑わい。

私達は、つつじヶ丘駐車場に車を停め、登山道を登っていきました。
駐車場付近は、土産もの店やちっちゃな遊園地、
そして「ガマ洞窟」なる怪しげな入口、
などで、異様な雰囲気。そんな不思議ワールドの中にぽっかり、
「登山口」の看板が出ています。

登山道を歩き始めて気が付いたのは、
常緑樹がいくらか生育しているおかげで、緑の中を歩けるということ。

この感じだけ見ると、夏山を歩いている気分。
東北の山は、ブナやケヤキなどの落葉樹が多いので、
冬はだいたいハゲハゲになっているのですが。



私達が歩いた「つつじヶ丘コース」は、
「弁慶七戻り」、「母ノ胎内くぐり」、「国割石」、「北斗岩」、
「大仏岩」、「ガマ石」などなど、
奇岩怪石が目白押しの、とっても楽しいコースです。
すれ違う子供たちにも大人気のようでした。

↓弁慶の七戻り。
天上の岩が今にも落ちてきそうで、
弁慶が、七回、行きつ戻りつしたという。


大仏岩。


母ノ胎内くぐり。
ここをくぐると、「生まれた姿に立ち返る」のだとか。
生まれた時のまっさらな「心に」ということかな。

岩をよじ登ったり、くぐったりと、アスレチック気分です。


女体山、山頂。

関東平野を一望出来ます。
写真では写りませんでしたが、
肉眼では冠雪の富士山が見えました。


ロープウェイだと女体山まで6分ですが、登山道で片道1時間。
女体山と男体山の間の鞍部には売店や展望台があり、
たくさんの人たちで賑わっていました。

鞍部から少し登れば、男体山山頂。
女体山にも男体山にも、山頂には神社があります。

ガマ石。ほんとにカエルの形に見える。
カエルの口に、皆、小石を投げいれる。
うまく入れば、「願いが叶う」と信じて。

きのこも、夫も、小石を入れてきました。

下りはロープウェイで。
自分たちの登ってきた山に、ロープウェイの影が映っていました。

関東は今日、晴天に恵まれ、気温も高かったのですが、
東北道に乗り、13℃の宇都宮を最後に、
どんどん気温は低下し、本宮ではとうとう氷点下、
降雪で80キロ規制になっていました。
13度の気温差・・・・
みちのく仙台。寒いけど、帰ってくると、やっぱりホッとします

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