栗駒山（須川コース）

栗駒山（1627.4M）に行ってきました。紅葉は、栗駒国定公園の入り口から、須川高原辺りまで。

342号線の確か「茂庭沢」という辺りだったと思うが、絶景の谷が広がっていました。

山頂の紅葉はもう終わっているので、山頂の紅葉は、

愛媛からはるばるこの秋栗駒に登られた、愛山家ロボタンさんの記事にてお楽しみください。

 

私達の栗駒は、二度目です。昨年登った時は、宮城県側にあるイワカガミ平からの中央コース。

あれは6月で、登山道にはまだ雪渓が多く残っていました。栗駒は「花の名山」として有名ですが、

豪華絢爛な栗駒の紅葉も、「紅葉日本一」の山のひとつに数えられています。

シーズン中は、今年も多くの登山客が訪れたと思いますが、

時期はずれの今日は青く晴れ渡った空の下、時折ひとにすれ違う、「静かな賑わい」でした。

　

須川温泉からのコースの楽しみは、この木道歩きでした。長く延びるその道の向こうに、目指す山が聳える。草紅葉の中をゆく。

イワカガミ平からの中央コースは登山道がとことん整備されていて歩きやすいが、もうひとつ冒険心をくすぐられません。

一方、今日の須川コースは、木道、沼地、沢、ぬかるみ、岩、有毒ガス地帯、稜線歩きなど盛りだくさん、

その割にキツくないので、飽きない山歩きが楽しめました。（栗駒には、他にもいくつものルートがある。（栗駒山山岳指導隊HPより））

 

昭和19年の爆発で出来た火山湖、「昭和湖」。（左）乳白色やコバルトブルーなど、訪れるたびに色が異なるのだそうです。

ぬかるんだ道には、木板が渡してくれてある。（右）

　

産沼の分岐。（左）往路は分岐を右へ、復路は産沼経由で戻った。産沼の道も、展望の良い場所が多い。

　

この辺りは、「有毒ガス注意」の看板あり。硫黄のにおいが漂っています。登山道でも、地面から煙を噴き出しているのが見られます。

見晴らしの良い天狗平を過ぎると（左）、天然の展望岩頭があり、（右）竜泉ヶ原が一望出来ます。

　

下の光景はなんだか、別の惑星にでも降り立ったような気持ちに、なりませんか。

今日は澄み切った青空の中に、鳥海山もくっきり浮かんで見えました（下）。その堂々たる佇まい、いつかあの山にも登りたい！

山頂では、誰もがとても幸せそう。「なんの憂いもない」そんな風に見える。だけど、そんなはずはない。

今の世の中、きっと誰しも不安だらけじゃないかと思う。実際、私も昨日はなんとなく不安感に襲われていました。

山には、そういうマイナスの気持ちを洗い流してくれる、強力な力が存在する。

　

ところで今まで、栗駒山は「宮城県の山だ」とばかり思っていました。ところが、岩手県、秋田県の三県にまたがっているのですね。

「岩手の栗駒」でもあり、「秋田の栗駒」でもある。とてもびっくりしました。また次回の記事で、ちょこっと書きます。

　

そういえば10月28日、日本時間でいう今日の15時に、マヤ暦のなんとかで、「人類滅亡」という噂が流れていたけど、

滅亡しませんでしたね。よかったよかった。今日の15時ごろ、なにをしていたっけかな。

　

そうだ、帰りに寄った岩手県内の道の駅で、気仙沼から来た海産物屋のおじさんと世間話をしていました。