makoの喜怒哀楽

俳句は自分史・転記は禁じます

ラジオ図書館

2012-12-20 | 日記

皆さんは「ラジオ図書館」ってご存知ないですよね

遡ること小5の時の授業のお話です

しばしのお付き合いを^^

 

先生がトランジスタラジオを教壇の上に置かれました

今から始る朗読を聴いて「感想文」を書きなさいという授業の始まりでした

読書感想文ならぬ、ラジオ図書館感想文のスタートがきられました

そう、毎週火曜日、十時だったと憶えています

最初の物語りの登場人物の名は確か「ターホワ」と言う名前だったような

よく忘れ物をする男の子のお話でした

 

私の感想文と言えば

それはひどいものだったと記憶

「ターホワ」のようになりたくない・・とかそんなことを書いた

 

学級日誌に掲載された感想文の内容は

「私もターホワのように忘れ物をよくするのでターホワの気持ちが判る」

そんな内容だったと思う

教師をされている母上を持つその女子は

しつけもきちんとなされていて

もちろん成績も優秀であった

その子が「私もターホワのようなところがある」と

書いて学級誌に掲載されたのです

その素直な内容が良かったのです

立派な意見や思いを掲げることが

優れた感想文ではないことを学びました

 

さあ

そこからが私の出番です

素直な気持ちを書く・・

それからというものは

殆ど私の感想文で学級日誌を飾ることになったと言っても過言ではなく

「えこひいき」だなんて言われるくらいになりました

 

ラジオの朗読をただ聞いているだけでは良い感想文は書けません

物語りの情景や、誰が何と言ったか、それに対して自分はどう思ったか

兎に角、思いつくことはかたっぱしから箇条書きにしたのです

先生がそう指導されたからです

耳から入ってくる情報にイメージを膨らませながら書き留めてゆく

とっても良い学習方法がそこにプログラムされていると思うのです

 

感想文のプリント用紙の裏側は走り書きでトンデモンデになっていましたが

家に帰ってからそれらを頭の中で整理しながら感想文に仕上げてゆくのです

それらの工程が面白くて面白くて私のツボにはまり大好きな授業の一つになりました

私に文才があると誉めてくださる方がいらっしゃるので

その種明かしのつもりでかいつまんで書いてみました

才能は皆さんどなたも備わっているものだと思いますね

それを目覚めさせるきっかけが「有るか無いか」

ということではないでしょうか?

 

私にとって「ラジオ図書館」は思い出深い授業と共に

公私共に私の恩師になってくださった I 先生に感謝しています

恩師が他界された時は本当に熱い熱い涙があふれました

 

画像は退勤時に見かけた何気ない景と今年の入選句とのコラボです