makoの喜怒哀楽

俳句は自分史・転記は禁じます

からっぽのままです

2019-10-14 | 日記

 

 

その思ってもみなかった訃報は同級生のミーちゃんからでした。

「もしかしたら、makoちゃんの主治医ドクターさんのことではない?」

 

私の心臓がどうも変だと自覚症状が出てきたのは5年前。

さて、どこの病院へ行けばいいのかな?

Hドクターは名医でいらっしゃるのは周知のことだった。

それでも患者側にとってはやはり不安があるというもの。

ネットで調べていたそのとき「登山」という文字が飛び込んできた。

ドクターの趣味は「登山」と記されていたのでした。

即決でした。スーパーで大根選ぶ方がもっと悩むかも知れません^^v

 

Hドクターの病院には、今しがたまで台所にいたかのような服装のまま来院の患者さんも見かけた。

名医でいらっしゃりながら、敷居の高くない、ほんとに気さくでどなたにも同じ姿勢で接していらしたのでした。

同じことばかりを繰り返し質問する患者さんにも丁寧に応えていらした。

 

それから市の総合医療センターに主だった病院が統合されました。

H ドクターもその総合医療センターに席を移されて、勿論私も先生の後についていきました。

驚いたのは、総合医療センターの受付のスタッフさんは、H ドクターの病院のスタッフさんが殆どでした。

 

そして、お陰さまで私の体は以外にも良い方向に向かってきたのでした。

何よりも検診そのものが楽しみになっていました。

ドクターの明るい声の響き、お顔を拝見するだけでも安堵したものです。

ドクターのおっしゃる通りにストレスを溜めないことなども工夫しました。

(その環境に恵まれてきたことも感謝に繋がります)

 

その私の命の恩人は私より先に黄泉の国へ旅立ってしまわれました。

66歳なんて若すぎます。しかも突然でした。

趣味の「登山」の最中でした。

 

団子たちのお母ちゃんにこう言われました。

「助けていただいた命を大事にしてゆくことが先生への恩返し」

そのメールで堪えていたものが一気に噴き出し熱い涙が溢れました。

 

先生、私、最後の脈は先生がとってくださるものと信じていました。