あったにはあったが、形骸化していたのだが。
まだ個人情報保護法なんてものもない時代なので、大学3年の秋になると、なんじゃこりゃっていうくらい大きな荷物が勝手に自宅に送られてくる。
たぶん、大学あたりが業者に売った名簿のせいなんだろうけれど。
その荷物というのが、リクルートやら今でいうマイナビあたりからで、たくさんの資料本とたくさんのはがきだ。
まだ、Eメールなんてものが普及していない時代だから、ひたすら資料請求のはがきをせっせと書いて企業に送るのだ。
ちなみに、学生がケータイもPCもほとんど持っていない。
だからもっぱら連絡には自宅の電話を駆使するしかない。
留守電が着いている機種もあったが、多くは普及していなかったので、一人暮らし組は留守電増設が必須だった。
まぁなんだ、ものすごくアナログな方法でしか就職活動ができないのだ。
私も電話代節約のため、公衆電話から電話することもしばしば。
今ならクオカードをくれるのだろうけれど、当時、企業によっては「電話代に」とテレホンカードをくれたものだ。
まぁ、それもかなりまれな方でで、電車代と電話代でバイト代が飛ぶというのはよく聞いた話。
当時のスケジュールはこんな感じ。
3年 11月頃 就職資料が勝手に送られてくる。個人情報保護法なんてものがないから、ボーッとした学生でも流れに無理矢理乗せられる。
11月~1月くらい 資料請求のはがきをひたすら書いて、ひたすら送る。あとはリクルートの「就職ジャーナル」をこぞって購入する。
2月~4月くらい 合同説明会に参加したり、企業説明会で会社訪問
4年 4月~6月くらい 採用試験受験
5月~ 内々定 早い人で5月の連休あけ。なんだかんだで7月末には私の周りの人はほとんど内定をもらっていた。
8月1日 内々定式(実質的な内定式)
9月頃 内定をもらっていても、もっといい企業を…という人は、辞退者補充の企業の秋採用を狙っていた。
10月1日 内定式(かなり形式的な行事みたいなもの)
12月~1月くらい 制服がある会社は制服採寸
3月 制服の引き渡しと就職前研修期間
就職協定があっても、就職協定なんて守られていなかった。
私は、就職氷河期と言われた時代だったけれど、就職協定があった時代だった。
私の少し年下の時代は「就職”超”氷河期」だったし、就職協定がなくなったうえに、連絡方法がEメールやケータイ、エントリーシートなんてものができたので私にはさっぱりどうやって就職活動しているのか分からない。
さて、就職活動が3月1日解禁になったようだが、今期は売り手市場らしい。
平成20年度採用の子たちもそうだったが、今期はどんな子たちが就職するのだろうか?
ちなみに、私の周りで一番はがきを書いていた人は500枚くらい送っていたよ。
私?はがき代がもったいないから、10枚書いたかなぁ。
合同説明会も新宿・浜松町・町田くらいは行ったかなぁ。
企業説明・採用試験は4社しか行かなかった気がする。
でも採用試験を受けた全部から内定もらいましたよ。
体は1つしかないから、今の会社に就職しましたが。
結局ね、たくさん受ければいいってもんでもない。
それに当時は結婚したら寿退社する人が多かった時代だから、働いてもほんの数年…としか思っていなかったので何も深く考えずに就職したのもホント。
それくらいの緩い気構えで就職したって、どうにか今も働いている訳ですよ。
なにせ、今の仕事、やめたい、やめたいって言い続けてもう20年近く働いているんですから。
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