松岡圭祐原作。
オオイシヒロト漫画。
※なるべくネタバレなく感想を書いていますが、ネタバレを好まない方はこの先をお読みにならないことをお勧めします。
何度かこのブログでも取り上げている小説「高校事変」シリーズのコミカライズ(漫画化)版。
私が住んでいる地域が舞台なので、小説とは違って、本当に知っている町並みが登場します。
その描写も、よく取材しているな、そうそう、ここの風景はホンモノと一緒だな、と感じられる分、私にはリアルさがあります。
ゆえに、この道からは学校にはたどり着かないよ~とか、小説や漫画がいかに仮想空間であることも感じられました。
そのうち私の住まいも背景として登場するのかもしれません。
ただし小説とは違う描写もあるので、これは小説と漫画では、やはり背景の「映え」の違いでしょう。
また、多摩川の丸子橋が効果的にフェードインしているのは、漫画ならではの表現だと思います。
小説を読んでいると、これは映像化は大変難しいと思っていました。
理由は即席の殺人兵器(爆発物)の作り方が表現されていて、実際に大量に人が死にます。
とくに実写化はR指定は免れないだろうと思いました。
だから漫画とはいえ、画像での表現も少々難があるかと。
詳しい作成法は描写がありませんが、材料はバッチリ描かれているので、少々不安感もありました。
小説は7巻目ですが、漫画はまだ1巻目のほんの序盤です。
小説はスピード感ある展開なので、漫画が追いつくことは無いと思いますが、小説にはない表現なので漫画も楽しみに読んでいこうと思います。