makoto's daily handmades

乳腺腫瘍の思い出

中学生の頃、脇の下に小さなしこりがあって病院に行ったことがある。
医師は、思春期だからムダ毛の処理でばい菌が入って、リンパがちょっと腫れているだけ、と言った。

明らかに1か月も同じ大きさで腫れているからおかしい、そう言っても取り合ってくれなかった。

そのまましこりは気になるモノの、大きさは少ししか大きくならなかったので放置していた。
ところが19歳のとき、明らかに腫れているし、腕を動かすたびにしこりがコリッと動く。

モヤモヤするので病院にかかった。 しこりが腫れてきたと自覚してから1週間くらいだったので、いきなり部分麻酔でしこりを除去して病理検査になった。

結果として、良性の乳腺腫瘍だった。
言われてみれば、親戚には乳がんになった人が多かった。

取り除いたそれは、白い4センチ四方くらいの塊だった。
私としては中学生の頃からあってとりあえず取り除かれればいいやって、かなりあっけらかんと考えていた。

白い塊を前に、医師が 検査に回しておきます」と言った時、初めてことの重大さに気がついたくらいだ。

結果を聞くまでの1週間くらいは、今まで何でもなかったのだから大丈夫!という思いとまさか乳がん??との気持ちが入り乱れたのを覚えている。

良性腫瘍とはいえども、医師からは「この年齢で腫瘍ができているので、腫瘍ができやすい体質かもしれない。なにか気が付いたらすぐに受診して」と言われた。
それと同時に、この若さでよくこの大きさのしこりに気が付いたね、と驚かれた。

その医師はまだ若いからと、わずか6センチほどを9針ほど細かく縫ってくれた。
細かく縫えば傷が目立たないらしい。

その後の経過として、10年ほどこの傷の周りは痺れていた。
現在は痺れがないが、術後1年は腕を動かすたびに痺れていた。

脇の下の手術後、こんな痺れが残るならもう2度と外科手術はしたくないって思っていたんだ。

傷は今でも引きつれた跡となって脇の下に残っている。
この傷がどうしても気に入らなくて、若い頃は真夏でも長袖シャツしか着なかった。
半袖の大きく開いた袖では、電車内のつり革につかまるのが嫌だったのだ。

あれから20年以上経つけれど、しこりらしいモノはできていないし、これまで受けたマンモグラフィーでは正常。
とりあえずこのままで人生を送れることに期待したい。

コメント一覧

makoto
経験者でしたか!
私の友人や知人で婦人科のがんで亡くなった方が3人います。いずれも同い年で30代の時でした。
共通の友人たちの間では、婦人科検診が話題になることもあります。
ゼロ期の早期発見とは言えども、ふるやのもりさんも大変なご経験をされていますね。
健康で元気に過ごせること、これは本当に充実した人生で大切な要素ですね。
ふるやのもり
良性で良かった
海老蔵さんの奥様の事を
ワイドショーで見ました。
お気の毒です。
私も癌の経験がありましたがゼロ期で
手術したので今は全然薬も必要ありません。
makotoさんも良性でホント良かったです。
私もこのままで人生を送りたいです。
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