2023年夏 東京建物 Brillia HALLにてプチお披露目公演
宙組の芹香斗亜がやっとやっとトップスターに
長い長い2番手時代を耐え抜いて
やっとやっと晴れて宙組のトップスター
娘役トップスターは春乃さくら
就任までには様々あっただろうけれど
キキちゃんのパートナーとして立派に務めてほしい
『Xcalibur エクスカリバー』
2019年に初演され韓国ミュージカル界で最高興行収入作品
韓国の製作会社EMKミュージカルカンパニー制作
あの作曲家フランク・ワイルドホーン氏
そして様々な豪華クリエイターが参加
素晴らしい舞台を作り上げている
その韓国版エクスカリバーを宝塚歌劇で
潤色・演出 稲葉太地
「アーサー王伝説」に新たな解釈をプラス
脚本 Ivan Menchell
作詞 Robin Lerner
作曲 Frank Wildhorn
伝説となる圧倒的な超大作ミュージカル
物語は6世紀のイングランド
イングランドと言えば「アーサー王と円卓の騎士」
青年アーサーが聖剣エクスカリバーを引き抜き
イングランドの新しい王として苦難を乗り換え
生きて行く姿を成長と共に繊細に
そして雄大に壮大にドラマティックに
芹香斗亜が宙組の面々が歌い上げる
「コーラスの宙組」
その名の通り見事な歌声
アーサーの微妙な心情の変化を歌声に乗せて
芹香斗亜が時には切なく悲しげに
時には猛々しく壮大に
時には優しく
感情を歌声に乗せて
見事に歌い上げる
相手役の春乃さくら
このグィネヴィアは王道アーサー王伝説の寄り添うお姫様ではなく
運命を自分の力で切り開いて行こうとする勇気ある戦う女性
この女性の姿は今を生きる女性の姿と重なる
新しいストーリー
桜木みなとはアーサーの兄貴分のランスロット
堅い絆で結ばれていたはずの2人がグィネヴィアとの関係を境にもろくも崩れ落ちる
その苦悩に満ちた難しい役を演じる
この3人を中心に壮大な楽曲と共に物語は進んで行く
そんな中、注目はモーガン役の真白悠希
男役の彼女がなんと美しい
歌声も堂々たるもの
男役の片鱗も垣間見える
舞台上で一際、輝いていた
物語の軸には裏切りと怒り
そして許し
そこには人間アーサーがいる
それぞれの立場でそれぞれに人間として苦しみ
それを人間として乗り越えて行く
その人間アーサーと人々の物語を
全編素晴らしい楽曲で彩って行く
新星宙組に相応しい舞台
美しい宙組の皆様ありがとうございます
これからを期待しています