あなたの想いはあなたそのもの

おばあちゃんの知恵袋!

宙組 『XcaLibur エクスカリバー』

2023-08-09 20:03:02 | 日記

2023年夏 東京建物 Brillia HALLにてプチお披露目公演

宙組の芹香斗亜がやっとやっとトップスターに

長い長い2番手時代を耐え抜いて

やっとやっと晴れて宙組のトップスター

 

娘役トップスターは春乃さくら

就任までには様々あっただろうけれど

キキちゃんのパートナーとして立派に務めてほしい

 

 

『Xcalibur エクスカリバー』

2019年に初演され韓国ミュージカル界で最高興行収入作品

韓国の製作会社EMKミュージカルカンパニー制作

あの作曲家フランク・ワイルドホーン氏

そして様々な豪華クリエイターが参加

素晴らしい舞台を作り上げている

 

 

 

その韓国版エクスカリバーを宝塚歌劇で

潤色・演出  稲葉太地

「アーサー王伝説」に新たな解釈をプラス

脚本 Ivan Menchell

作詞 Robin Lerner

作曲 Frank Wildhorn 

伝説となる圧倒的な超大作ミュージカル

 

 

物語は6世紀のイングランド

イングランドと言えば「アーサー王と円卓の騎士」

青年アーサーが聖剣エクスカリバーを引き抜き

イングランドの新しい王として苦難を乗り換え

生きて行く姿を成長と共に繊細に

そして雄大に壮大にドラマティックに

芹香斗亜が宙組の面々が歌い上げる

 

 

「コーラスの宙組」

その名の通り見事な歌声

 

 

 

アーサーの微妙な心情の変化を歌声に乗せて

芹香斗亜が時には切なく悲しげに

時には猛々しく壮大に

時には優しく

感情を歌声に乗せて

見事に歌い上げる

 

 

相手役の春乃さくら

このグィネヴィアは王道アーサー王伝説の寄り添うお姫様ではなく

運命を自分の力で切り開いて行こうとする勇気ある戦う女性

この女性の姿は今を生きる女性の姿と重なる

新しいストーリー

 

 

桜木みなとはアーサーの兄貴分のランスロット

堅い絆で結ばれていたはずの2人がグィネヴィアとの関係を境にもろくも崩れ落ちる

その苦悩に満ちた難しい役を演じる

 

 

 

この3人を中心に壮大な楽曲と共に物語は進んで行く

 

 

そんな中、注目はモーガン役の真白悠希

男役の彼女がなんと美しい

歌声も堂々たるもの

男役の片鱗も垣間見える

舞台上で一際、輝いていた

 

 

 

物語の軸には裏切りと怒り

そして許し

そこには人間アーサーがいる

 

 

それぞれの立場でそれぞれに人間として苦しみ

それを人間として乗り越えて行く

 

 

 

その人間アーサーと人々の物語を

全編素晴らしい楽曲で彩って行く

 

 

 

新星宙組に相応しい舞台

 

 

 

 

美しい宙組の皆様ありがとうございます

これからを期待しています

 


雪組 『ライラックの夢路』ージュエル・ド・パリ!! パリの宝石たちーー

2023-05-26 07:22:52 | 日記

2023年5月  宝塚大劇場 雪組公演

『ライラックの夢路ードロイゼン家の誇り』

作・演出・振付  謝 珠栄

 

『ジュエル・パリ!!ーパリの宝石たちー』

作・演出  藤井大介

 

 

 

『ライラックの夢路』はイギリスの産業革命の影響を受けて目まぐるしく変化する19世紀初頭まだハッキリとした国の形をなさないドイツのプロイセン王国のユンカー

いわゆる騎士領所有の貴族のドロイゼン家

その長兄ハインドリヒを雪組トップスターの彩風咲奈が華麗に演じる

 

 

そして次男を朝美絢

三男を和希そら

四男を一禾あお

五男を華世京

 

何とも美しいドロイゼン5

 

この美しい兄弟によって物語は進む

 

そこに絡んで来るのが雪組トップ娘役の夢白あや

そして野乃花ひまり

舞台に美しい花を添えている

 

 

ドロイゼン家の長兄ハインドリヒは鉄道産業の設立こそがドイツ諸邦の発展と統一に繋がると信じて兄弟たちと力を合わせながら夢の実現に向けて奮闘

このドロイゼン5

まぁとにかく美しい

こんなに美しい兄弟が実際にはいるものかと思いつつ

目の保養 目福なり

 

そこに夢白あや演じる音楽家志望のエリーゼとの恋と野乃花ひまり演じるでディートリンデの恋が絡み合う

 

 

『ライラックの夢路』はThe宝塚

宝塚の美しいが存分に詰まっている

 

雪組の全ても美しい

テンポのいいリズムも心地いい

 

何より彩風咲奈が美しい

伸びやかな ダンスもしなやかで色っぽく美しい

 

咲ちゃんはボニクラの舞台から更に進化

 

台詞の言い回しや歌やダンスにも色気増し増し

咲ちゃんにしか出せない色気が溢れ出す

トップとしての重圧があるのにどんどん若がえって美しくなっていく咲ちゃんからもうもう目が離せない

 

 

 

この公演は第109期生の初舞台

初々しく新鮮な初舞台口上とミモザ姿

これからの活躍が楽しみ

 

そして専科から美穂圭子さん

相変わらずの素晴らしく美しいお声です

 

今年は生誕150週年を迎えられ阪急東宝グループそして宝塚歌劇団の生みの親

小林一三先生の最初の一歩も阪急電鉄と言う鉄道

その姿はまるでハインドリヒ

様々な人々の夢を繋ぐ

 

 

そしてレビュー『ジュエル・ド・パリ!!』人々を魅了するパリの名所をテーマに構成

 

 

彩風咲奈はダイヤモンド

夢白あやはベリベット

朝美絢はトバース

和希そらはオパール

縣千はアメシスト

 

場面展開ではルーブルの場面の咲ちゃんの歌とダンスにときめき

コンコルド広場のクレオパトラのびっくり和希に見とれ

カンカンの雪組娘役たちの可愛さに悶えた

 

楽しく美しいレビューでした

 

 

美しい雪組の皆様

素敵な舞台をありがとうございます

 

 


宙組『カジノ・ロワイヤル』を観劇して

2023-03-28 09:15:40 | 日記

宙組『カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~』

原作イアン・フレミング「007/カジノ・ロワイヤル」

 

脚本・演出  小池修一郎

 

 

1968年冷戦の時代

イギリスが誇る秘密情報部「M16」の秘密情報部員

ジェームズ・ボンドにソ連のスパイのル・シッフルを倒すように命令が下る

 

華麗なるカジノを舞台に繰り広げられる陰謀と策略

 

映画は言わずと知れたスパイ映画の王道

 

大人の男のカッコよさやスタイリッシュさを

男の色気を存分に発揮できる真風涼帆が演じる

 

そしてアクションはやはり、そこは宝塚

前作のハイ&ローのように曲の中でナンバーとして描かれる

 

そこが宝塚歌劇のいい所

 

戦いの残酷なシーンや惨いシーンも曲の中でジェンヌ達が美しく歌い踊る事で観る者の想像を駆り立てる

 

だから宝塚歌劇の舞台はどうしたってオシャレで美しい

 

ただただ観劇した後には爽快感が全身を覆う

 

 

 

そして潤花が演じるデルフィーヌは小池先生が作り出すオリジナル

ロマノフ王朝の末裔の彼女がストーリーの中でどのように成長して行くのか

 

 

そのデルフィーヌの恋人ミシェルを桜木みなとが演じる

彼は冷戦下で学生運動を行なう過激派のリーダー

でもリーダーのはずなのに少し頼りなく情けない

彼の場面には心がなごみ笑える場面も

 

そして次期トップの芹香斗亜

悪役のル・シッフルを演じる

が彼も完全無敵な悪役ではなく

どこか憎めないキャラクター

 

 

冷戦という時代背景だがどこかコミカルで愉快

ゆりかさん演じるボンドはあくまでスタイリッシュでカッコいい

 

しかしボンドを取り巻くキャラクターはどこかかわいい

 

 

そこがこの宝塚歌劇版007の面白さ

彼らは皆大真面目に事をなそうとしている

 

それが又おもしろい

 

 

 

そんな舞台の中でもボンド役のゆりかさんはあくまでスタイリッシュでカッコいい

 

ゆりかさんが動くと何とも言えない色気

ゆりかさんが腕を動かしただけで色気

ゆりかさんが脚を動かしただけで色気

 

何とも言えない色気がどこかしこと漂う

 

その色気をもう宝塚歌劇の舞台で観れないと想うと残念しきり

 

 

 

宙組の美しい皆様素晴らしい舞台を

ありがとうございます

 


花組『うたかたの恋』を観劇して

2023-03-18 11:40:26 | 日記

『うたかたの恋』は言わずもがな宝塚歌劇を代表する悲恋物

 

宝塚歌劇の愛と品格と華やかさに溢れる作品

 

初演は1983年雪組・麻美れい・遥くらら

その10年後1993年星組・紫苑ゆう・白城あやか

その後全国ツアー

1999年月組・真琴つばさ・檀れい

2000年宙組・和央ようか・花總まり

2006年花組・春野寿美礼・桜乃彩音

2013年宙組・凰稀かなめ・実咲凛音

2018年星組・紅ゆずる・綺咲愛里

これだけ再演を重ねた名作

 

 

 

そして初演から40年 再演から30年

 

それを記念して改めて大劇場で上演

 

花組トップスター柚香光と星風まどか

脇を固めるのは美しい水美舞斗や永久輝せあや聖乃あすか

 

潤色・演出  小柳奈穂子

 

 

この崇高な物語

愛と言う名で終わらす事の出来ない物語

 

愛するが故に政治的なあらゆる物から逃れ

純粋に生きて死にたいと願ったルドルフとマリー

 

 

純粋であればある程

死へと向かって行く2人

 

原作はフランス人クロード・アネ

 

重苦しい時代

第一次世界大戦前夜

皇帝の息子であるが故あえて世の中に背を向けた

 

ルドルフとマリーの切ない心情

 

 

この2人の余りにも切なく悲しい物語に涙が止まらない

 

 

余りにも華やかな世界の中

一雫の愛と悲しみ

それを見事なまでに演じた花組

 

 

その品格と気高さは唯一無二のもの

 

 

 

 

花組の美しい皆様

素晴らしい舞台をありがとうございます

 

 

 


宝塚歌劇『応天の門』を観劇して

2023-03-06 08:28:43 | 日記

春の気配を感じる今日この頃

宝塚大劇場で月組の『応天の門』を観劇

言わずと知れた美しい月城かなとが学問の神様と称される菅原道真を演じる

 

この『応天の門』は只今コミックバンチで絶賛連載中

 

若き日の秀才として誉れ高いがその才を持て余し政治や出世には興味のない若き文章生の道真

 

そして平安の色男で検非違使の長・在原業平

 

唐渡りの品を扱う勝気な女主人の昭姫

 

 

京の都で起こる怪事件の真相を解決していく歴史サスペンス

 

 

私は日本物が好き

宝塚で舞台化してくれる事で一層

自国の歴史を掘り下げて知る事が出来る

 

特に平安の時代には苦手意識があったから

美しい月城かなとが演じる事でより身近に感じる事が出来た

 

 

 

美しい月組の皆様

素敵な舞台をありがとうございます