あなたの想いはあなたそのもの

おばあちゃんの知恵袋!

菜根譚 人付き合いの極意を学ぶ

2014-12-20 12:06:47 | 日記
再び菜根譚で人付き合いの極意を学んで行きたいと思います。


径路のせまき処は、一歩を留めて人の行くに与え、滋味の濃やかなる的は、三分を減じて人の嗜むに譲る。此は是れ世を渉る一の極安楽の法なり。
(前集 一三)

道の狭い所は、自分が止まって道を人に譲り、食べ物も人に三分与える。
すなわち何事も、この譲る気持ちが大切である。



世に処るに一歩を譲るを高しと為す。歩を退くるは、即ち歩を進むるの張本なり。
(前集 一七)

譲って一歩を退けるのは後々、自分が前に進んで行く時の伏線になる。
つまり進むために今は敢えて譲る。
急がば回れです。
情けは人の為ならずです。
競争や争いの果てにはお互いの破滅が待っているということなのです。



完名美節は、宜しく独り任ずべくからず。
(前集 一九)

名声を独占してはいけない。
どんな業績も周りの人達がいたから出来ることなのです。



恩は宜しく淡よりして濃なるべし。威は宜しく厳よりして寛なるべし。
(前集 一六七)

部下などの関係は初めはあっさりとし段々と濃くして行く。
最初は厳しくすると、後で来る時折りの優しさが響くものです。
つまりツンデレです。



事は之を急にして白らかならざる者あり、之を寛にせば或は自ら明らかならん。早急にして以て其のいかりをとおくことなかれ。
(前集 一五二)

物事は急げば急ぐほどいいというものでもない。
むしろゆっくりしておくことで自ずから解決していくこともある。
そして、あまりにも他者にあれをやれ、これをやれというと怒りを招いてしまう。
急いては事を仕損じる。
焦らない。慌てない。
ゆっくり構えることで事はなる。
待つことの大切さを説きます。
時には、じっくり待つ!
待つことの大切さ!
自分自身についても待つ。
他者に対してもぐっと我慢して待つ。



家人過ち有らば、宜しく暴怒ずべからず、宜しく軽棄ずべからず。
(前集 九六)

もしも家族に誤りがあったとしても激しく怒ってはいけない。
かといって軽視してもいけない。
家族は深い愛情の裏返しで激しい憎悪になることがある。
激しく怒ると愛情は憎しみに変わる。



家庭に個の真仏有り、日用に種の真道有り。人能く誠心和気、愉色婉言、父母兄弟の間をして、形骸両つながら釈け、意気交れしめば、調息観心に勝ること万倍なり。
(前集 二一)

家庭の中にこそ本当の仏がいる。
誠の心と和らいだ心、穏やかな顔つきと優しい言葉。
夫婦が常に話し合いをし、家族が常に語り合えば、そこはそのまま仏の世界である。
子育てや家族の揉め事を経験することは、どんな修行をするよりも素晴らしい。
和気藹々!
一人が発する和気は家族にも他者にも感応する。
これが家庭円満の秘訣。



人を信じる者は、人未だ必ずしも尽くは、誠ならざるも、己は則ち独り誠なり。人を疑う者は、人未だ必ずしも皆は詐らざるも、己は則ち先ず詐れり。
(前集 一五九)

人を信じても人に裏切られることがある。
全ての人が誠実だとは限らない。
だが人を信じたという段階で自分だけは誠実だと言える。
また相手がいつも嘘偽りで固まっているわけではない。
しかし他者を疑ったという時点で、もう既に自分の心を偽ってしまっている。
たくさんの経験を経てこそ、他者はどうあれ自分自身は信じることが出来るのです。



家族であれ、仲間であれ、他者はどうであれ、自分は家族や仲間を信じる。
家族や仲間に誰か一人でも和気があり、信じれる者がいるならば、そこから和気は広がり誠実な心が広がっていくはずです。
そこから幸せが広がっていくはずです。
ああしなさい、こうしなさいとうるさく言わない。
それは時折でいいのです。
和気藹々!
それが幸せの秘訣です。



(*⌒▽⌒*)



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