雑記帳

日々の雑記帳です。

餅つき

2011年12月30日 | 日記

28日、スーパーへ買い物に行く途中、「ペッタン、パッタン」「ペッタン、パッタン」懐かしい杵の音が聞こえてきました。
そのお宅を庭越しに見ると、奥の方でご主人が餅つきをしてみえます。
たぶん奥様が餅を返しているのでしょう。がそこまでは見られませんでした。

我の父は長男だったので、我が家でも餅つきをしていました。
我が家も28日についていました。あるいは30日。29日は「くもち」になるからいけないと。
でも、新聞では29日を「ふくもち」で縁起が良いという地域もあるそうです。

我が家の餅つきには、近くに住む父の弟一家が手伝いに来て、何臼位ついたのでしょう?
何事にも傍観者の私は、多分手伝いはしていなかったでしょう。

最近は、餅つきをする家庭を見なくなりました。
スーパーの年始やハウジングセンターの催し、学区の何かのイベント位でしか見かけません。
日本古来の伝統的な行事が失われていくことは、本当に残念。
この年になるととっても痛感します。

一概に餅つきといっても、前日からの準備が大変です。
前日にもち米を洗って水に漬け、当日水切りしてから蒸し、杵で突く。

時がたつにつれ、その杵つきも徐々に機械化されてきました。
重い杵を振り上げる必要が無くなり、女手で餅つきができるようにもなりました。

我が家も違うことなく、餅つき機の登場となりました。

つきあがった餅はのし餅にしたり、お鏡さん用に丸めたり。
母が前日から煮たあずきをくるんで大福にしたり。
このついた餅で作った大福が、本当に美味しかった!
店売りのイチゴ大福や何とか大福の比ではありません。

表面をカリッと焼いて、少し焦げた餅の表面とあずきのバランスは何とも言えません。

餅つき機を利用した餅つきも3年ほど前から無くなりました。
母も高齢化の波には勝てず、もち米の準備ができなくなってきたからです。
手伝いに行かなくてもよいけれど、美味しい物も味わえません。
複雑な心境ですね!

通りすがりに聞いた杵の音に、香ばしい餅の匂いが思い出されます。
火鉢の上の網、その上には丸餅が。
砂糖と醤油を混ぜ、餅全体に絡めて再度焼きます。
あるいは、しょうゆを付けて焼きます。これがなんとも言えず香ばしい。

今から思うと、とっても贅沢な時間でした。