障害者になってしまったと言う息子....
そんなことは言わないで.....奇跡は起こるかもしれないから....
そのために奇跡という言葉はあるんだから....
あの日からしばらくの間は毎朝...起きてくるかしらと不安に思っていた。
あぁ....今日も無事だ........起きてきた。
パパさんが他界してから五ヵ月くらい経ってからのある日
それは突然に起こった....何だ!! これは....
目を伏せて慌てたように言った息子...
目の前が....すごいゴミだらけだっ....
あっ....良く聞くわよ。蚊が飛んでいるみたいなんでしょ?と母
でも...酷すぎる....すぐ眼科に行ってくる。
これが始まりだった....
結果は網膜剥離の一歩手前の網膜裂孔だった。
失明は免れた....眼科に行くのが驚くほど素早かったのもある。
二、三分のうちには靴を履いていた。
レザー治療で裂孔したところを焼いたそうだ。
帰って来た時....9万円もかかってしまったと言って
うなだれて帰って来たのも印象的だったが...
しかし...酷い飛蚊はそのまま残ってしまった。
高齢になってからの飛蚊症は生理的なもので
良く聞く話だがそれは慣れるということ...気にしないことなどだ。
だが...息子の場合は生理的ではない...
大きなゴミの様な物や糸くずの様な物.墨が流れているような....目の前がゴミだらけになったと言う。
それからが大変だった....医者探しが始まった。
レザーでそのゴミの様なものを粉砕する治療がありそれを何回もやった。
片目...一回五万円...両目だから一回の治療に10万円もかかった...
二回目からは半額というが....息子は新たに別な眼科にも掛かってしまうので
また同じく掛かってしまっていた。
一回、二回では終わらないこの治療....東京まで何回通ったことか....
数えきれない.....
最初の網膜裂孔を焼いたのは高額医療で半額は戻ってきたがそれ以降は
自由診療なので戻っては来ない。
粉砕するのにレザー治療はこれまで全部で千発以上は打ったとか....
眼球の中にだから聞いただけで怖くなった。
まぁ....お金のことは仕方がないが息子にとっては痛い出費となったようだ。
そのレザー治療をやったからといって、すべての飛蚊は無くなった訳ではなく
一番気になる大きなゴミは取れずにいるし細かいものはまだたくさん残っている状態で
現在に至っている....
何人の眼科の医者にも相談していた。
調べて調べて...名医ということを聞けばメールや電話でそしてその眼科に行ったり
しまいにはアメリカの眼科のドクターにまでもメールを送っていた。
返信が来て嬉しかったようだ...
だがどの医者からもこれ以上はどうにもならないことを告げられてしまう。
それは....その一番気になる大きなゴミが医者には見えないところにある事だった。
ゴミがある網膜の奥の方までどうして現代医療で見えないのだろうか....
その大きなゴミのような物体が息子本人にしか見えないことが大きな問題だった。
医者....見えないですね.....その物体は.....答えはそうなるらしい....
網膜のすぐ傍は危険でレザーは打てないこともあったが。
使っているその医療機械は海外で作られているらしく
息子はその機械を作っている会社に、より精密な機械を作ってほしいという
要望のメールも送っていた。
最後の手段には硝子体を取り換えることもあるが、どの医者もそれはリスクが大き過ぎるので
勧められないとその手術は断られた。
その手術は失明するかもしれない人にはするが貴方はまだ視力があるのだから
このままでいた方が良いと告げられたらしい。
そんなことで目の前の煩わしい生活は続くことになってしまった。
気なって気になってどうにもならないようだった。
息子の目の動きでそれはよく分かった。
そんな様子を見て...母の目を片方あげる移植手術は出来ないものかしら?
そんなこと出来る訳ないよ....息子に言われたが....
何とも辛い日々になってしまった....
その後、目の事が気に過ぎてなのか、体のあちこちに異変が起きてきた。
そしてダメージは気持ちにも....心療内科にまで行ったようだ。
漢方がいいと言うとそれを処方してもらい....そしてサプリ
この二年間余り、何か所のクリニック、大学病院と検査
MRまで撮った.....だが.....すべての検査は異常なし。
息子は何か納得は行っていなかった....こんなに体調が悪いのに。
母には分かった...パパさんが亡くなってからというもの今までに
経験したことのない体に異変は起きていたから...
精神、心は体に直結していることは体験済みだった。
それでも最近やっとやっと自分の今を受け入れて来たような....
そんな風に母には見えてきた...
真面目な息子はこんな苦悩を抱えながらも仕事は続けている。
だから......何とかなりそうな気がしてきた。
なので.....
心配してくださっているブログ友にも伝えたいと思い今日の記事になった。
いつも楽しそうにしていても、そうでもないと、よく私は言っていたが
こういう悩みがあったから。
人生は試練の連続....それでも生きていかなければならない...
今、隣の部屋から聞こえてきた......あぁ.....目がやばい..汚いと。
こうして一生、息子は生きて行くのだが.....もう少し強くなってもらいたい....
もう生きていくのは嫌になったという息子だが
辛いのは良く分かる。仕事がプログラマー、細かい作業には目がとても大事
奇跡を信じて生きて行ってもらいたい....
先日息子に黄色いバラを造花?と言われてしまったので
今日はどうかなっと思って...聞いてみた。
綺麗でしょ~?
うん....買って来たの?
えぇぇぇぇ!
見たことないの? このお花 インパチェンスだよ。
うん..見たこと無いな。
お庭見てごらん
自分の事で精一杯....庭に綺麗なお花がいっぱい咲いているのも気が付かないなんて....
娘にいつも聞く....心配で
悩みは無い?
いつも返ってくる言葉は無いよ。なら良かった。
いつも無いと言う娘....何かはあったとしても答えは無いと言う
今は単身で海外赴任している〇ちゃん(お婿さん)
その留守宅を三人の子たちと守っている。今は来年受験の子もいるが
母から見ていると娘はそれも楽しんでいるようなので大したもんだなぁ~と思う。
息子は誰に似て弱いのかなぁ.....あっ....私だった.....
先週孫たちが来た。
いつもの代わり映えのしない食卓ですが~
どうぞお使いくださいませ~
孫たちはみいやん宅に来ても良く勉強はする....偉いね。
娘の家のバリスターが壊れたらしい....
あるとやっぱり便利だからと。
長い記事を最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
そして....悩みを聞いて頂きましてありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
みなさま~今日もご訪問ありがとうございます。