144の4『岡山の今昔』水島臨海鉄道
さても、水島臨海鉄道は、1943年(昭和18年) に開業する。その建設の目的としては、水島に建設された、軍事用航空機の工場への専用鉄道としてであった。
敗戦後は、1948年(昭和23年) に地方鉄道法に基づく鉄道として再出発する。それとともに、旅客営業が開始される。1952年(昭和27年) には、倉敷市営になり変わる。1970年(昭和45年)からは、水島臨海鉄道が運営を担い、現在にいたる。同社は第三セクターで、岡山県や倉敷市も出資する。
敗戦後は、1948年(昭和23年) に地方鉄道法に基づく鉄道として再出発する。それとともに、旅客営業が開始される。1952年(昭和27年) には、倉敷市営になり変わる。1970年(昭和45年)からは、水島臨海鉄道が運営を担い、現在にいたる。同社は第三セクターで、岡山県や倉敷市も出資する。
まずは、「水島本線」でいうと、倉敷市から三菱自工前間で旅客営業を行う。通勤客などで、朝夕はかなりごった返すようだ。また、倉敷貨物ターミナル駅及び東水島駅を拠点として、水島港東地区・西埠頭地区に貨物線が敷設されている。こちらの役割としては、工業製品を中心に、貨物をJR倉敷駅を経由して全国に輸送する。
その路線としては、倉敷市から球場前、西富井それから福井へ。それからは、浦田、弥生(やよい)、栄(さかえ)と下る。弥生と栄には、水島商店街の西の部分がさしかかる区割りとなっている。
現在、駅舎が高架下にある弥生駅は、2面2線の交換可能となっているとのこと。そもそもは、地上駅時代の列車交換は次の栄駅で行っていた。その栄駅は現在1面1線の無人駅だが、エレベーターが備えられているという。
さらに、常磐(ときわ)、水島へとやってくる。この近くには、例えば、旭化成(株) 水島製造所が、広大な敷地をもつ。造成地の区分でいうと、BとCの両方の地区を合わせた総面積140万平方メートルの敷地内に、9つのプラントが、まるで生き物のようになって、全体が成り立っている。
その水島からは、旅客線の方は三菱自工へと行き、そこが終点となる。と、ここまでが、倉敷市駅から水島駅を通って倉敷貨物ターミナル駅に向かう11.2キロメートルの区間の前段としてある。
次いで、貨物線に移ろう。先ほどの水島駅で水島本線から分かれて、貨物駅である東水島駅に向かう港東線(3.6キロメートル)があり、その軌間は「JRと同じ1067ミリメートルにして単線、非電化区間」なのだという。
(続く)
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その路線としては、倉敷市から球場前、西富井それから福井へ。それからは、浦田、弥生(やよい)、栄(さかえ)と下る。弥生と栄には、水島商店街の西の部分がさしかかる区割りとなっている。
現在、駅舎が高架下にある弥生駅は、2面2線の交換可能となっているとのこと。そもそもは、地上駅時代の列車交換は次の栄駅で行っていた。その栄駅は現在1面1線の無人駅だが、エレベーターが備えられているという。
さらに、常磐(ときわ)、水島へとやってくる。この近くには、例えば、旭化成(株) 水島製造所が、広大な敷地をもつ。造成地の区分でいうと、BとCの両方の地区を合わせた総面積140万平方メートルの敷地内に、9つのプラントが、まるで生き物のようになって、全体が成り立っている。
その水島からは、旅客線の方は三菱自工へと行き、そこが終点となる。と、ここまでが、倉敷市駅から水島駅を通って倉敷貨物ターミナル駅に向かう11.2キロメートルの区間の前段としてある。
次いで、貨物線に移ろう。先ほどの水島駅で水島本線から分かれて、貨物駅である東水島駅に向かう港東線(3.6キロメートル)があり、その軌間は「JRと同じ1067ミリメートルにして単線、非電化区間」なのだという。
だからこそであろうか、おりしも、地元紙に、つぎのようなイベントが紹介され、地元住民との交流の計画を伝えているところだ。
「水島臨海鉄道(倉敷市水島東栄町)は27日、「鉄道の日」(14日)にちなんだイベントを開く。普段は立ち入りを制限している同鉄道の東水島駅(同市潮通)を初めて一般公開する。
東水島駅は、水島コンビナートで製造された化学工業品などを貨物列車に積み込む貨物駅。当日は水島駅から専用車両を走らせ、車内から東水島駅構内を見学する。水島駅の出発時間は午前10時半と同11時半。
主会場の倉敷貨物ターミナル駅(同市水島西通)では、2017年に引退した旧国鉄車両キハ205を特別展示。車内では記念撮影や飲食ができ、会場で同鉄道をイメージした「ピーポー弁当」(限定50食)やラーメン、カレーを販売する。」(山陽新聞デジタル、2019年10月25日付け)
「水島臨海鉄道(倉敷市水島東栄町)は27日、「鉄道の日」(14日)にちなんだイベントを開く。普段は立ち入りを制限している同鉄道の東水島駅(同市潮通)を初めて一般公開する。
東水島駅は、水島コンビナートで製造された化学工業品などを貨物列車に積み込む貨物駅。当日は水島駅から専用車両を走らせ、車内から東水島駅構内を見学する。水島駅の出発時間は午前10時半と同11時半。
主会場の倉敷貨物ターミナル駅(同市水島西通)では、2017年に引退した旧国鉄車両キハ205を特別展示。車内では記念撮影や飲食ができ、会場で同鉄道をイメージした「ピーポー弁当」(限定50食)やラーメン、カレーを販売する。」(山陽新聞デジタル、2019年10月25日付け)
(続く)
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