ご無沙汰しております。
慌ただしい年末…皆さん、いかがお過ごしですか?
(決して手抜きではないのですが…笑)「たま 百景一景」第2弾です。
〈12/12日ノ出山(日の出町)〉
本ブログでおなじみの日ノ出山(ひのでやま・902m)山頂。いつものことながら、冬晴れの空が気持ちいい。
梅の里として有名な吉野梅郷(よしのばいごう)へ下山中…
ムラサキシキブ(紫式部/クマツヅラ科)の残り実を発見。
その名の由来は、紫色の果実の美しさを平安時代の女性歌人「紫式部」にたとえたとの説も。いかがでしょうか?
こちらは奥多摩で一、二を争う?ヤマザクラの巨樹。
胸高幹周(きょうこうみきしゅう=地上高1.3m地点の幹回りの長さ)を測ると363cm。3年前は348cmだったとのこと。うーん、着実に生長しているようです。
花の時期にぜひ、訪れてみたいものです。
〈12/17三頭山(檜原村)〉
檜原都民の森から三頭山(みとうさん)への登路で見つけました…何でしょうか??
ヤマドリ(山鳥/キジ科)の足跡だと思われます。雪山の季節は、ふだんなかなかお目にかかれない、動物たちの痕跡を追うアニマルトラッキングも楽しみの一つ。
三頭山避難小屋前から南西方向には、おなじみの富士山の姿(写真左奥)。
そして富士山といえば…
「富士山から日本を変える!」の野口健さん(写真左)ですよね。本日は三頭山を訪れて、登山者の方と歓談されました。
三頭山西峰(1524.5m)頂上。こちらも澄んだ青空。気温は日向が10℃、日陰は0℃、数字差通りの体感でした。雪は北斜面にうっすら残る程度。
下山途中の足元に…下の写真、何かおわかりですか?
実はこれ、カメバヒキオコシ(亀葉引起/シソ科)という植物の根元にできる氷柱です。
カメバヒキオコシの地上部は冬になると枯れてしまいますが、地下の根はしばらく活動を続けます。そのため、枯れた茎にも水が吸い上げられ、外気温が氷点下になるとその水が凍るため、茎から氷柱ができるのです。
ちなみにこの現象は、高尾山(たかおさん・599m、八王子市)に生育する同じシソ科の、その名もシモバシラ(霜柱)が有名。多摩地方の標高が高い場所では、カメバヒキオコシのそれがよく見られるようです。
この氷の造形は変幻自在。冬が深まり地下部が完全に凍りつく前の、今の時期にだけ姿を現す、美しい「氷の精」です。
〈12/18倉戸山(奥多摩町)〉
熱海(あたみ)という洒落た地名の集落から、奥多摩湖北岸にある倉戸山(くらとやま・1169.3m)への登路…
傾きかけた陽光に奥多摩湖面が反射し、キラキラと輝いていました。
樹間からの眺望が、冬枯れの山ならではの楽しみの一つです。
広々とした倉戸山山頂では、数十頭のニホンザルの群れにビックリ(写真には写っていません)。20人近いヒトの出現に驚いたのは、ニホンザルの方かもしれませんが…(笑)
調べるには至りませんでした。
毎度のことですが勉強させて頂きます。
コメントありがとうございます。
檜原都民の森ではいまが氷柱の見ごろ。私も今回調べて初めて、「根が凍りついて水を上げなくなるまで」の期間限定の現象であることを知りました。冷静に考えると、なるほど…と思うのですが(笑)
自然って本当に奥が深くて、常に勉強ですよね。