27~30日、北アルプス/雲ノ平(くものたいら)のガイドを行いました。以前、つづら岩岩場講習に二度来ていただいたOさんが参加。
27日、富山県側の折立(おりたて・1350m)から入山。
13:35 太郎兵衛平(たろべえだいら・2320m)着。奥に裏銀座の山並み。
気温12℃は、すっかり秋の空気!
28日、曇りのち晴れ。
薬師沢(やくしさわ)を経て…
雲ノ平へ。
ハイマツの緑と大小の岩が印象的な奥日本庭園より、水晶岳(すいしょうだけ・2986m=右奥)~赤牛岳(あかうしだけ・2864.2m=左奥)へ続く読売新道を望む。
アルプス庭園。草原と池糖の織りなす風景が、開放感あふれる。
雲ノ平は、黒部川源流部の標高2500~2700mに位置し、周囲を急峻な山々に囲まれたなだらかな溶岩台地。広さは約25万㎡。池糖をたたえる湿性草原を高山植物が飾り、「北アルプスの秘境」と呼ばれている。シラビソ林がアラスカを思わせるアラスカ庭園、岩と池糖が混在するスイス庭園など、植生や景観によって、エリアごとに八つの庭園名称が付けられている。最大の魅力は、人間の動線を木道で明確に示し、自然植生が荒らされることなく原始に近い状態で残されていること!
13:40 雲ノ平の真ん中に建つ登山者憧れの宿、雲ノ平山荘着。
29日。
6:00過ぎ、水晶岳の肩からの日の出。5℃。
Oさんと記念撮影。(笑)
朝陽に染まる黒部五郎岳(くろべごろうだけ・2839.6m)。
北西には…
薬師岳(やくしだけ・2926m)が、大きい。
こちらは…
高山の秋の風物詩・チングルマ(稚児車/バラ科)の果穂と、槍ヶ岳(やりがたけ・3180m=奥)。
秋の花の代表選手…
トヤクリンドウ(当薬竜胆/リンドウ科)も満開。奥は、鷲羽岳(わしばだけ・2924.2m)。
ウラジロナナカマド(裏白七竈/バラ科)の赤い果実も、秋の空に映えていました。
贅沢な眺望を満喫できた一日。15:45 鏡平山荘(かがみだいらさんそう・2280m)着。
当初の計画では、途中の双六小屋(すごろくごや・2550m)泊の予定だったのですが、翌日から秋雨前線通過の影響で天候が荒れることが予想されたため、稜線上からは距離を置くことに。Oさん、10時間近い行程をがんばって踏破されました。
30日、風雨のち曇り。
6:00 予想通り、鏡池での視界はゼロ。
10:25 岐阜県側の新穂高温泉(しんほたかおんせん・1100m)へ下山。
後で聞いた話では、稜線上に立つ双六小屋周辺はこの朝、立っていられないほどの強風(20m/s前後)と雨だったそう。ホッ…。
Oさん、大変お疲れさまでした。
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