多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

南アルプスにて

2018-07-28 11:14:10 | ガイドのこと
7月18~21日、ガイドの仕事で南アルプス/塩見岳(しおみだけ・3052m=東峰)-三峰岳(みぶだけ・2999m)に行きました。

岳と森の「憧れのアルプスへ~南アの孤峰から日本第二の高峰へ」。



斜光の塩見岳。(上)



9:30 東峰より。気温28℃。


ハクサンフウロ(白山風露)



リンネソウ(リンネ草)


計画では塩見岳から北へ縦走、間ノ岳(あいのだけ・3190m)を越えて北岳(きただけ・3193m)まで行く予定でした。が、ご参加いただいたお一人が二日目以降、入山前に罹った風邪の影響で激しい咳と(特に登りで)呼吸の苦しさを訴えられ大幅にペースダウン。つまずきやふらつきに加え気管支炎等の恐れもあったため、3000mの高度をこれ以上歩くのは危険と判断。ショートロープで確保の上、間ノ岳手前の三峰岳~両俣小屋経由でエスケープしました。

いつもは体力のある、とても元気な女性。「この程度なら大丈夫と思って参加した」と話しをされていましたが、3000m級の稜線は「低温」「低酸素」「乾燥」と心肺機能にも厳しい環境。年齢的なこともあったのでしょうか、無理は利かなかったようです。高度を下げてから症状はいくらか改善し、時間はかかったものの自力下山していただくことができました。

無事に帰ることができたからこそ「今後は無理をせず、謙虚に楽しみましょう」と全員で確認。

いつものことながら、お一人でもアクシデントに見舞われると、同行の方にも“断念”していただく形になるのがガイド登山。一年前から、この上級コース踏破のために準備されてきたYさんには、申し訳ない気持ちでいっぱいです。心よりお詫び申し上げます。それでもYさんは(嫌な顔一つせず)、笑顔で励ましとサポートをしてくださいました。私は、お客様に恵まれているといつも思います。


ありがとうございました!

思わぬところで出逢った…


シロバナタカネビランジ(白花高嶺ビランジ)














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