多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

雲ノ平と黒部源流へ

2018-07-30 16:10:58 | ガイドのこと
7月24~27日、ガイドの仕事で北アルプス/雲ノ平(くものたいら)に行きました。

岳と森の「憧れのアルプスへ~北アの秘境と高山植物のお花畑」。


キンコウカ(金黄花)の群落と剱岳(つるぎだけ・2999m=上奥)。


太郎兵衛平(たろべえだいら)にて。





水晶岳(すいしょうだけ・2986m=上奥)夕景。


雲ノ平の夜明けと満開のコバイケイソウ(小梅蕙草)。気温10℃。


雲ノ平(真ん中)は、黒部川源流域の標高2500~2700mに位置し、周囲を3000m級の山々に囲まれたなだらかな溶岩台地。池糖をたたえる湿性草原を高山植物が飾り、「北アルプスの秘境」と呼ばれています。広さは約25万㎡。シラビソ林がアラスカを思わせるアラスカ庭園、岩と池塘が混在するスイス庭園など、植生や景観によって八つの庭園名称が付けられています。

人間の動線を木道で明確に示し、冬季の豪雪に阻まれてニホンジカもまだ入っていないため、自然植生が荒らされることなく原始のまま残されているのが大きな魅力。



北アの盟主・槍ヶ岳(やりがたけ・3180m)と三俣山荘(右上)。


立山・後立山連峰を分かつ、国内で最も深く急峻な黒部川の源流付近にて。



一日がんばったご褒美?(笑)

北アの最深部を訪れる山旅。長丁場でしたが、連日の好天と雲上のお花畑に後押しされて歩き切っていただくことができました。

この山行のために、年明けから高尾・奥多摩の山に通いながら準備を重ねて来られたAさんは、ゆとりの笑顔。「北アルプスの真っ只中。写真や地図などでは、ここまでとはわからなかった大きな山の姿。歩けども歩けども山々は続き 登山道の周りはコバイケイソウの大群落やこれでもかという花々…圧倒されました。見たかった高山のお花畑、出逢いたかった花たち。お天気にも恵まれてほんとうに幸せでした」-嬉しいメールをいただきました。

ありがとうございました!

北アの植物たち。(一部)

ミヤマリンドウ(深山竜胆)

タテヤマリンドウ(立山竜胆)

キヌガサソウ(衣笠草)

イワイチョウ(岩銀杏)

イワギキョウ(岩桔梗)

シナノキンバイ(信濃金梅)

ハクサンイチゲ(白山一華)

そして…

ライチョウ(雷鳥)の親子に、今年も逢うことができました!

さあ、写真の中に何羽いるでしょう?



















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