多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

鹿ン丸へ

2021-03-21 16:39:27 | 山のこと
(ずいぶん前のことになってしまいましたが…)2月12日、奥多摩/臼杵山(うすぎさん・842m)に行きました。昨年12月「テーマ⑥」以来の山歩き。

臼杵山は、東京都あきる野市と檜原(ひのはら)村の境にある戸倉三山の最高峰。緊急事態宣言下で中断していた「テーマのある山歩き」は現在、山梨との都県境・笹尾根を西進中ですが、途中で同三山の刈寄山(かりよせやま・687m)と市道山(いちみちやま・795m)を通過。でも、このピークはルートから外れており、妻も未登頂のため訪れることに。

いつもよりのんびりと9時過ぎ…

あきる野市荷田子(にたご)の有料駐車場を出発。

1000円/日はちょっと高い^^;けど、地域に還元するのもシリーズのテーマなのだ、ウン!


上の稜線に…

登り上げたところが…

荷田子峠。

新しい指導標が立っていますが、落書きにガックリ…いつも思うのですが、百歩譲って表記に誤りがあるとしても、遭難に直結するような場合を除いて書き込みはやめてほしい。見た目に気持ち良いものではないし、初心者が混乱を招く恐れもあります。

このケースのように、山の別名や旧称も然り。山名には歴史的な経緯や論争があるにせよ、自分の心の中で楽しめばいい。

とはいえ、臼杵山の南峰三角点が「鹿ン丸」と呼ばれていたのは事実。由来はわかりませんが、「シカをはじめ動物が多く棲んでいた」?と勝手に推測していた通り…

テン(貂)…ぽい。

溜め糞タヌキ(狸)。

このタールっぽい感じはヤマドリ(山鳥)かな〜。

小さな種が見えるので、フユイチゴ(冬苺)でも食べたのでしょうか。

のっけからフンの写真で失礼しました。m(_ _)m

さらに…

シカの角研ぎと思われる樹皮剥ぎ。

こちらはひと回り大きく、上下のめくれが激しいからクマの可能性。古いですが…。

ニホンリス(日本栗鼠)の巣も発見。

アニマルトラッキングのオンパレードに、その別名に偽りなし!と実感。(^_^*)

この山の主稜線から望む…

富士(上奥)は、落葉した冬季限定の風景。

11:45南峰着。日差しがなく、気温5℃は肌寒い。

簡素だけど元気の源のランチタイム。身体も心も温まりました。

この南峰で、高年の単独男性、女性一人ずつと行き合わせました。本日出会ったのはお二人のみ。平日の戸倉三山は静かなはず…予想通りの展開にホッ。


臼杵神社が祀られた北峰。

文政十二年(1829)の刻印。

こちらも記憶にないほどの回数訪れた場所ですが、いつも…

こちらの駒犬に会うのが楽しみ。

向かって左側のものは前足が折れてうずくまり、満身創痍の感。実は猫、いや狐では?という説もあるそうですが…西側山麓の檜原村柏木野(かしわぎの)集落で古くから農業、養蚕の守護神として信仰され、現在も5月5日の祭礼の日には「狼像」が印刷された御札が配られているとのこと。

ゆる〜く見えても、秋川の流れを挟んで向かい合う大嶽神社や御嶽神社と同じ狼が有力のようです。


久しぶりの山歩き♪

開花植物は、まだアセビ(馬酔木)くらいでしたが…

「気」をたっぷりもらい、何より動物たちの息づかいをびんびん感じた“鹿ン丸”でした。

14:35往路下山。

☆本日のデータ:距離6.5㎞/最高高度842m/累計高度(+)730m(-)730m/行動5時間30分☆

この日まで二ヶ月間、真面目に?自粛生活をしてきた妻と私。「(体力維持に)そろそろ山に行きたいね」「街中よりも安全安心」と一致。山のリスクマネジメントに、感染予防策も加えて検討した上で出かけることにしました。

ただし…
・休日は避ける
・都県境を越えない
・山の難易度を下げる
・アプローチは自家用車で
…マイルールの範囲内で。(^^)

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