昨日18日、群馬県南西部、甘楽郡 下仁田町(かんらぐん しもにたまち)と同 南牧村(なんもくむら)の境界にある小沢岳(おざわだけ・1088.9m)へ行きました。仕事 兼 研修。
周辺の西上州と呼ばれるエリアは、妙義山(みょうぎさん)、荒船山(あらふねやま)ほか岩峰群がひしめく、クライマーにとっては魅惑の地(最近は、安易に入り込んだ登山者による事故も後を絶たないようですが…)。その中にあって、数少ない初級者向けの山です。
冬の澄んだ青空に恵まれた1日。「下仁田槍」と呼ばれる尖峰の頂からは、ほぼ360度の山座同定(さんざどうてい=展望できる山の名称を地図やコンパスを使って特定すること)を楽しむことができました。
下仁田町 七久保橋(標高650m)が登山口。
10:00出発。気温2℃。
「小沢岳」とは…?
林道脇を流れる青倉川源流付近。雪はほとんどありませんが、ところどころ凍結していました。
10:35椚峠(くぬぎとうげ・845m)。
クヌギ(ブナ科)の木があるのでしょうか?クヌギというと、平地や丘陵に近い里山のイメージ。アラカシなどの常緑樹と混生しているような…。同じ仲間のコナラやクリはありましたが、今日はじっくり観察することができませんでした。
ここから、登山道の始まりです。
はっきりした尾根道を、アップダウンを繰り返しながら高度を上げて行きます。
樹の間越しに、ちょっと山座同定。
前方に、小沢岳が顔を覗かせています(写真右奥の尾根上、少し尖った部分。今回の小沢岳の写真はこれだけ…ごめんなさい)。
11:30前衛峰(1045m)。
11:45小沢岳着。20人ほどでいっぱいになる狭いピークです。無風快晴、気温8℃。日当たりが良く、気持ちいい。
北西正面には…
手前に鹿岳(かなだけ=写真真ん中右)や四ツ又山(よつまたやま・899.5m)を従えて、純白の浅間山(あさまやま・2568m)が美しい。
西側、奥秩父の山並みの向こうには八ヶ岳の銀嶺も。
写真右から、天狗岳(てんぐだけ・2645.8m)、硫黄岳(いおうだけ・2742.1m)、横岳(よこだけ)、そして一番左に最高峰・赤岳(あかだけ・2899.2m)の頂が、わずかに見えています。わかりますか?
北東方向に目を転じると…
妙義山の鋭い岩峰群の奥に、谷川岳や朝日岳方面、上越国境の山々が望めます。上空には、厚い雪雲がかかっていました。
西高東低の冬型の気圧配置が正月明けから続いており、乾燥し切った太平洋側とは対照的に、日本海側では雪が降り続いているようです。
それにしてもこの頂、地図とコンパスを手に山座同定に励むと、楽しいだけでなく、読図とコンパス操作の練習にもうってつけの場所です。(笑)
12:15往路を下山開始。
最後まで暖かい日差しに包まれた、陽だまり登山になりました。
13:30七久保橋帰着。
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山頂でゆっくりする気にならないのです。
弱っちくなっちゃいました。(トホホ…)
冬の山って、お昼を食べたらすぐに行動したくなってしまいますよね。よくわかります。(笑)
ただ、冬は空気が澄んで眺望も抜群。「じっくり山座同定」…悩ましいところですが、関東太平洋側は晴天率が高いので、おススメですよ。