多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

季節は旬 賑わいジワリ/高尾山

2011-04-11 16:44:59 | 自然のこと

昨日、仕事で行った高尾山(たかおさん・599m、八王子市)。「奇跡の山」が旬を迎え、人の賑わいも徐々に回復してきたようです。
※「奇跡の山/高尾山」については、2/4の本ブログ参照。

P1050938
ケーブル清滝駅前。桜(ソメイヨシノ)がいい感じです。

P1050960
沢沿いの6号路。観光客やハイカーの姿も少しずつ戻り始めました。

高尾山の春を彩る主役たち。

P1050973
ヤマルリソウ(山瑠璃草/ムラサキ科)。
自然界では、ブルーの色合いは貴重です。

P1050999
キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科)


P1050979
イヌブナ(犬橅/ブナ科)の芽吹き。

同じ仲間のブナ(橅)よりも「材の質が劣る」 ことからの名だそうですが、軟毛ふさふさの新葉も、どこかワンちゃんを連想させます。なかなかどうして、(経済的価値だけでは推し量れない)癒しを与えてくれていると思いませんか?(笑)

P1050982
タマノカンアオイ(多摩の寒葵/ウマノスズクサ科)の葉と…
P1050983
地面に半ば埋もれたつぼみ。

多摩丘陵で発見され、分布は関東地方南西部に限定されるようです。葉も花も、ご覧のとおり地味な植物ですが、私は初めての出逢いだったため静かに感動…。紅紫色の花が開くのも、もうじきのようです。

そして、本日楽しみにしていたのがこちら。
P1050993
その名もタカオスミレ(高尾菫/スミレ科)。

高尾山で発見された標本に基づいて命名されたスミレです。ヒカゲスミレの変種で、開花時の葉が焦げ茶色をしているのが特徴。噂には聞いていましたが、実際に花にお目にかかったのは初めてです。

渋い色合いの中に気品さえ漂っているかのようで、“いぶし銀”の存在感(と、私が勝手に思っただけですが…)。感激しました。

湿った岩の隙間からは「グッグッグ…ゴッゴゴ…」。
P1050951
タゴガエル(アカガエル科)ともご対面。

「(両生類学者)田子氏により発見されたアカガエル」とのこと。独特の平たい体と地味な色合いは、山地の狭い岩場や伏流水での生活に適応しています。4~5月のちょうど今ごろが恋のシーズン。メスを呼び寄せるオスの声が、渓流に競うように響いていました。

昼ごろの高尾山山頂。

P1050974_2
まだ「例年の半分くらい」の人出だそうですが、以前の賑わいがジワリと戻り始めているようで、少し安心しました。

いよいよ旬を迎えた高尾山の魅力的な自然。皆さん、元気をいっぱいもらって帰ってくださいね。

東京都から、通行規制のお知らせです。
P1050933
高尾山では、春シーズンの混雑緩和・事故防止のため、今年も4/29~5/8まで、6号路が「登り方向の一方通行」になります。上記期間は、6号路を下ることはできません。現地の指示に従い、下山は他のルートへお回りください

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ひと月ぶりの納豆! | トップ | 増戸のサクラ 今年も満開 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿