昨日、仕事で行った高尾山(たかおさん・599m、八王子市)。「奇跡の山」※が旬を迎え、人の賑わいも徐々に回復してきたようです。
※「奇跡の山/高尾山」については、2/4の本ブログ参照。
ケーブル清滝駅前。桜(ソメイヨシノ)がいい感じです。
沢沿いの6号路。観光客やハイカーの姿も少しずつ戻り始めました。
高尾山の春を彩る主役たち。
ヤマルリソウ(山瑠璃草/ムラサキ科)。
自然界では、ブルーの色合いは貴重です。
キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科)
イヌブナ(犬橅/ブナ科)の芽吹き。
同じ仲間のブナ(橅)よりも「材の質が劣る」 ことからの名だそうですが、軟毛ふさふさの新葉も、どこかワンちゃんを連想させます。なかなかどうして、(経済的価値だけでは推し量れない)癒しを与えてくれていると思いませんか?(笑)
タマノカンアオイ(多摩の寒葵/ウマノスズクサ科)の葉と…
地面に半ば埋もれたつぼみ。
多摩丘陵で発見され、分布は関東地方南西部に限定されるようです。葉も花も、ご覧のとおり地味な植物ですが、私は初めての出逢いだったため静かに感動…。紅紫色の花が開くのも、もうじきのようです。
そして、本日楽しみにしていたのがこちら。
その名もタカオスミレ(高尾菫/スミレ科)。
高尾山で発見された標本に基づいて命名されたスミレです。ヒカゲスミレの変種で、開花時の葉が焦げ茶色をしているのが特徴。噂には聞いていましたが、実際に花にお目にかかったのは初めてです。
渋い色合いの中に気品さえ漂っているかのようで、“いぶし銀”の存在感(と、私が勝手に思っただけですが…)。感激しました。
湿った岩の隙間からは「グッグッグ…ゴッゴゴ…」。
タゴガエル(アカガエル科)ともご対面。
「(両生類学者)田子氏により発見されたアカガエル」とのこと。独特の平たい体と地味な色合いは、山地の狭い岩場や伏流水での生活に適応しています。4~5月のちょうど今ごろが恋のシーズン。メスを呼び寄せるオスの声が、渓流に競うように響いていました。
昼ごろの高尾山山頂。
まだ「例年の半分くらい」の人出だそうですが、以前の賑わいがジワリと戻り始めているようで、少し安心しました。
いよいよ旬を迎えた高尾山の魅力的な自然。皆さん、元気をいっぱいもらって帰ってくださいね。
東京都から、通行規制のお知らせです。
高尾山では、春シーズンの混雑緩和・事故防止のため、今年も4/29~5/8まで、6号路が「登り方向の一方通行」になります。上記期間は、6号路を下ることはできません。現地の指示に従い、下山は他のルートへお回りください。
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