【ガイド】奥多摩/三頭山

17日、東京都西多摩郡檜原（ひのはら）村にある温泉センター・数馬（かずま）の湯の仕事で、三頭山（みとうさん・1531m＝中央峰）のガイドを行いました。

三頭山は、檜原村の最高峰であり、大岳山（おおたけさん）、御前山（ごぜんやま）とともに奥多摩三山の一つ。頂上周辺にはブナの天然林が残り、かつては「東京の秘境」と呼ばれていました。1973年に奥多摩有料道路（現・奥多摩周遊道路）が開通、1990年には南東部一帯に檜原都民の森が整備されたことに伴い、誰でも気軽に訪れることができる「都民のオアシス」へ。

・天候/晴れ時々曇り
・行程/檜原都民の森－三頭大滝－ブナの路－三頭山・西峰－中央峰－東峰－探鳥の路－三頭大滝－ケヤキの路－周遊道路－三頭沢－数馬上
（所要5時間）


標高1050m、都民の森・森林セラピーロードが入り口。


三頭山南側直下のブナ林（1490m）。


西峰山頂（1524.5m）。

すっかり夏緑滴る森林（もり）…本日、東京都心は31℃近くまで上がり真夏日となったそうですが、この場所の気温は18℃。東よりの風が吹き抜け、とても爽やかでした。「来て良かったね～」と全員で大喜び。


南に富士山。

「旋風」による雲が、山頂西（右）側にたなびいていました。強風が山体を回り込み反対側で衝突して発生する、独立峰特有の雲。この日の富士山は、25m/sクラスの暴風が吹き荒れていたのでしょうか？

三頭山の初夏を彩る主役たち。

コアジサイ（小紫陽花/ユキノシタ科）


ヤグルマソウ（矢車草/同）


アカショウマ（赤升麻/同）

ダンスしているように見えませんか？


キツリフネ（黄釣舟/ツリフネソウ科）


ヤワタソウ（八幡草/同）

三頭山は、ヤワタソウの東京では数少ない自生地。これまで開花期にお目にかかれなかったのですが、森の緑に映える薄黄色が何とも上品で、感激しました。


人気のレンゲショウマ（蓮華升麻/キンポウゲ科）は、もうひと息。

約二か月ぶり…私にとっても、地元奥多摩の魅力を再発見したような、新鮮な一日になりました。