多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

多摩の山はいま…春の使者 続々

2011-03-23 10:32:54 | 自然のこと

連日震災の被害が伝えられる中、私は…というと、交通機関の乱れやイベントの中止が続き、なかなか現場へ出ることができていません。

19日になってやっと、状況確認と救助訓練を兼ねて西多摩郡 檜原村(ひのはらむら)にある天狗岩(てんぐいわ)へ。そして21日は、八王子市の高尾山を仕事で歩きました。いずれも、異状は認められませんでした。

檜原村役場などによると、同村周辺での被害は今のところ確認されていないとのこと。しかし、奥多摩町では登山道や林道上への落石情報も。特に沢沿いや岩場では地盤が緩んでいる可能性があり、今後も崩落などの危険性はぬぐえません。

「こんな時期だから…」と登山を自粛している方も多いようです。

常識や良識、また危険の判断
基準は、一人ひとり異なります。私は山好きの一人として、「山へ行きたい」気持ちをよく理解できますし、逆に皆がみな自粛してしまうのも、日本から“元気”が失われてしまうような気がしてなりません。被災地の方を長期戦で支えていくためにも、山登りに限らず、国民一人ひとりが余暇を充実させ、溌溂としていることは大切に思います。

もちろん、山へ登られる方は自己責任で。情報収集とコース設定(尾根沿いのルートを選ぶ…)ほか計画・準備を入念にし、現場での落石や倒木、足元の崩壊などに十分お気をつけください。「不安だな…」と感じたら、きっぱり諦める潔さも必要です。さらに遭難等の発生時には、有事だけに、警察・消防のヘリ救助はもちろん、他人を当てにしない心構えもしておきたいものですね。



こんな状況ではありますが…多摩の山々にも、春が着実に訪れています。

21日の高尾山。
P1050720
雨霧に煙る森林(もり)。

本ブログ2/21、3/6日号でご紹介したフクジュソウに続き、今年初めて出逢った春の使者
たちです。

でも、冷たい雨に打たれて…?
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アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科)

P1050695
キバナノアマナ(黄花の甘菜/ユリ科)

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ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科)

そして…
P1050725
シュンラン(春蘭/ラン科)。毎年、出逢えると嬉しい植物です。

登山道上には…
P1050735
アズマヒキガエル(東蟇蛙/ヒキガエル科)も、のっそり姿を見せていました。




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2 コメント

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叔母の安否確認の為、先日仙台から帰って来ました... ()
2011-03-28 11:51:03
叔母の安否確認の為、先日仙台から帰って来ました。幸い怪我もなくホッと出来たものの、家や車は浸水し当分は避難所暮らしになりそうです。当初、こちらに連れて来るつもりでしたが「叔母ちゃん、ハラくくったから大丈夫だよ!」で決まり。暫くは生活再建のため仙台で頑張るという事で、東北人の我慢強さと根性を確認出来ました。僕の方が元気を貰ったようで…気持ちの整理を付け活動を再開しました。
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~の さん (masa)
2011-03-29 17:44:06
~の さん

東北出身でいらっしゃいましたね。ご実家等のこと、気にかけておりました。

冬の厳しい寒さと雪に鍛えられたためでしょうか?東北の方々の、我慢強い、冷静な行動には、日本国内のみならず、世界からも賞賛の声が上がっています。

私が本日まで里帰りしていた広島では、「今回のような震災がもし中国地方で起こっていたら、落ち着いた対応ができただろか?」という話になりました。被災地の方々には、逆に勇気づけられている毎日です。

これからは、私たちが東北地方を支えていく番。自分が疲弊してしまったら、復興の支援もできませんよね。まず自らの心と身体をケアして“元気”でいること-きっとそれが、支援の第一歩なのでしょうね。


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