11~14日、北アルプス/鷲羽岳(わしばだけ・2924.2m)-水晶岳(すいしょうだけ・2986m)-赤牛岳(あかうしだけ・2864.2m)のガイドを行いました。
11日、新穂高温泉(しんほたかおんせん・1100m=国土地理院地形図より、以下同)を出発。この日は、鏡平山荘(かがみだいらさんそう・2280m)まで。
12日。
5:30 槍ヶ岳の夜明け。気温13℃。
目指す鷲羽岳(真ん中)と水晶岳(同左奥)。いずれも黒部川源流域にして、北アルプス最深部の山。
手前の赤い屋根は双六小屋(すごろくごや・2550m)。
ウラジロナナカマド(裏白七竈/バラ科)と…
オオヒョウタンボク(大瓢箪木/スイカズラ科)の赤い果実が、映えていました。
山は秋。
三俣蓮華岳(みつまたれんげだけ・2841.2m)山頂。
鷲羽岳山頂。左奥は水晶岳。
水晶小屋(2900m)泊。
13日。
5:50 水晶岳山頂。9℃。
北に…
朝陽に染まる赤牛岳(真ん中上)と、続く読売新道。
※読売新道の詳細は、本ブログ2012/9/1「北アルプスの最深部へ/読売新道」参照
8:50 赤牛岳山頂より、北に黒部湖(真ん中右)と立山(左上)を望む。13℃。
計画では、読売新道を黒部湖へ抜ける予定でしたが、一部の参加者の力量を考えて往路を戻ることに。三俣山荘(みつまたさんそう・2550m)泊。
14日。
三俣乗越(みつまたのっこし・2750m)付近からの日の出。右端が槍ヶ岳。
再び、新穂高温泉へ下山。
この日、感動的な出逢い!
(小さくて申し訳ありませんが…)イヌワシ(狗鷲/タカ科=真ん中やや左)です!!しかも2羽が、上空を悠々と旋回していました。ペアでしょうか…?
イヌワシは、環境省のレッドリスト絶滅危惧ⅠB類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種)などに指定されている希少な鳥。国の天然記念物でもあり、私にとっては長らく憧れの存在でした。
「日本イヌワシ研究会HP」によると、現在日本で生息が確認されているのは500羽ほど。「多くの生息地は近年の大規模な開発、森林伐採、単一樹種による大規模な植林などにより大きく変化してきています。そのためイヌワシの食物となる動物であるノウサギやヤマドリの減少を招きました。さらに密猟や環境汚染物質の影響などによって、イヌワシは絶滅の危機に追いつめられています。」(同HPより)
中部山岳の北部にあたる北アルプスはその主要な生息地として知られていますが、初訪問から17年目にして、その雄姿にやっとお目にかかることができました。
生態系の頂点に立つイヌワシが生息できる包容力…この素晴らしい自然を、大切に残していきたいものですね。
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遠くからみて、「イヌワシ」って分かるのがすごい!!
17年目にしてやっとお目にかかれる程、希少だなんてビックリです。
こういう希少な生物の居場所を無くしているのは私たち人間なんですよね・・・(悲)
とても勉強になりましたっ!!!
いつもありがとうございます。
オオヒョウタンボクかわいいでしょう?でも、決して食べないでくださいね。この仲間は有毒ですから!そう、私たち人間が便利さや快適さを追い求めるあまり、その裏で犠牲になっている多くの生き物たちがいることを知っておきたいものですね。
今後も、本ブログで山や奥多摩にいる雰囲気を少しでも味わってくださいね。(笑)