24(土)、25(日)の二日間、奥多摩の御前山(ごぜんやま/1405m)と川苔山(かわのりやま/1363.3m)へ仕事で行って来ました。
奥多摩の春は、最近の天候不順の影響で遅れ気味ですが、それでも沢沿いから、春植物や野鳥のさえずりが楽しい季節を迎えています。
御前山は、一週間前の「なごり雪」もすっかり解けて名物のカタクリが見ごろ。沢沿いでは、ひっそりと咲くヒカゲスミレ(日陰菫/スミレ科)にも出会いました。
その名の通り、咲く場所も姿も控えめです。最近奥多摩ではあまり見られないとか…大切に見守っていきたいものです。
川苔山の沢沿いでは、春らしい陽気の下、ニリンソウや各種ネコノメソウに加えて、コチャルメルソウ(小哨吶草/ユキノシタ科)も開花です。
こちらも地味…うっかりしていると見落としてしまいます。草丈は15~20cmほどですが、花が小さい(5mmほど)!細い毛のように見えるのが花びらです。
“チャルメル”という名前、「熟して開いた果実の形が中国の管楽器“チャルメラ”に似ている」のが由来だそうです。某ラーメンの銘柄と併せて、どうしても「コチャルメラソウ」と言ってしまう人がいました。気持ち、わかります(笑)
野鳥たちの恋のシーズンも始まっています。
ルリビタキ(瑠璃鶲/スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科)の「ヒッチョロチョロチョロリ」という澄んだ歌声とともに、夏鳥センダイムシクイ(仙台虫喰/同ウグイス亜科)のさえずりを、今年初めて確認しました。「焼酎一杯グイー(チヨチヨビー)」…!?
川苔山頂から望む奥多摩の山々です。(東側、奥秩父方面)
右手奥に見える高いピークが、東京都の最高峰・雲取山(くもとりやま/2017・1m)。左端の一番奥になだらかに連なるのは大菩薩嶺(だいぼさつれい/2056・9m)とその連嶺(れんれい)です。
青い空は春の暖か味に溢れていますが、山々の緑が深まるには、もう少し時間がかかりそうです。
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