イタリアで何が印象に残っているか。なんといっても大理石の見事な建築物が磁力のようにわたしを惹きつける。
しかし東南アジアや日本では石の文化はお城の城壁にはあれど、天守閣に至るまでは木造だ。なぜだろうとイタリア紀行をまとめるにあたって考えてみた。
昨今の暑さからすぐに答えはわかった。
木造の家は、呼吸するように湿気を調整するので湿気を排する。 . . . 本文を読む
ロメオとジュリエットのジュリエット邸の門に集まる観光客。
右上のジュリエットの家のバルコニーはご丁寧にシェークスピアの悲劇の舞台とは関係がないとの注釈があった。
18年前にイタリアのヴェローナを訪れ、ロメオとジュリエットのジュリエット邸がなぜイタリアのヴェローナにあるのかがわからずにそのまま年月が経った。
ヴェローナの中心部にある「ジュリエットの家」は、13世紀から14世紀にかけて建てら . . . 本文を読む
18年前のイタリア紀行をまとめていると心に残る思い出が蘇る。今回はサヴォナローラについて。
エステンセ城の前にあるサヴォナローラ像(Statua di Savonarola)。ジロラモ・サヴォナローラ はフェラーラ生まれのドミニコ会修道士でフィレンツェで23歳にして神権政治を行った。しかし1498年4月8日サン・マルコ修道院に市民が押し寄せ、共和国もサヴォナローラを拘束する。彼は激しい拷問を . . . 本文を読む
「ウーゴとパリジーナの悲劇」は、フェラーラのエステ家の歴史における非常に悲劇的な出来事であり、陰惨な結末を迎えた愛憎劇として知られている。この事件は、中世の政治と家庭内の複雑な関係を浮き彫りにし、当時の権力者たちがどのように家族内の問題に対処したかを示している。源氏物語での光源氏と藤壺の関係を思い浮かべる。
ニッコロ3世は フェラーラの統治者であり、エステ家のマルケス(侯爵)として知られるニッコ . . . 本文を読む
2006年にイタリアのベローナで野外オペラアイーダを観た。感激して写真を撮りまくったのだが強い照明と舞台装置がキンキラのためハレーションをおこし、そのため焦点が合わずピンボケ写真が残った。残念だが致し方ない、photoshopではどうしようもないと諦めていたのだがAI修復アプリが出ていたんですね。試して見たら鮮明とは言えないが見れるようになった。18年の進歩はやはり凄い。当時の感激が蘇った。
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追記2024-04-21
それにしても残念なことをしたものだ。臨死体験を描いた絵ヒエロニムス・ボスのAscent of the Blessedのすぐ近くまで何回も行っていながら見落としている。
初稿2017-07-07
ベネツィア総督宮殿パラッツォ・ドゥカレにかかる橋はため息橋と呼ばれる。
政治犯が処刑場に赴くときにこの橋を渡りこの世の見納めをした橋だ。
ところでこのパラッツォ・ドゥカレ . . . 本文を読む
アレキサンダー・2004年アメリカ合衆国映画・監督オリヴァー・ストーン。紀元前4世紀のマケドニア王アレクサンドロス3世の生涯を描く。
広大な領土を広げ32歳でこの男のあまりの制服欲に部下がついてこなくなる。それゆえのストレスからくる過度の飲酒による死を迎えた稀代の男の生涯を描いている。最後のインド遠征が最近の興味と重なって面白かった。
インドではアショカ王碑石があちこちに発見されているが、19 . . . 本文を読む
追記
いまだに新しい壁画が見つかるのか。奥深いな。
イタリア・ポンペイ遺跡で出土した、黄金の羊に乗ったプリクソスと海に落ちるヘレーを描いたフレスコ画。ポンペイ考古学公園提供(2024年3月1日撮影)。(c)AFP PHOTO / Parco Archeologico di Pompei press office
2006/6/3
ポンペイは南イタリアに栄えた古代ローマ都市で2万の人口と農産 . . . 本文を読む
ヴェローナの野外劇場前で白一色の女性。ロメオとジュリエットの彷徨う街。
フニクラで熟年カップルも白のパンツに黒ボーダーの白いシャツ。小麦色の肌が映えるのが彼らの美学。白い岩山の彼方から鬼のパンツの歌が聞こえる街。
ベローナ 「白いパンツはいていく」「じゃあ私は黒で」
フニクラ 小脇にルビーレッドのバッグでジェラートを食べる白いパンツの女はかつての恋人か、いやそんなはずはない、 . . . 本文を読む
イタリアの古代ローマ都市遺跡ポンペイ近郊のチビタ・ジュリアーナにある別荘の遺構で「奴隷部屋」が発掘された。
小部屋にはベッドが三つの他、陶器や木箱も見つかった。発掘場所はポンペイ近郊にあった別荘地チビタ・ジュリアーナ(Civita Giuliana)の邸宅遺構。
イタリアの美女が発掘作業している姿にも感銘を受けた。
円形闘技場の内部、馬蹄形をしたギリシャ様式の大劇場の観客席。紀元前3 . . . 本文を読む
サンタルチア
銀色の星が輝く海波は穏やかに 風はそよぐ
わたしの小舟においでサンタ・ルチア!よそ風とともになんと美しい、船の上のもの乗り人よ、行こうサンタ・ルチア!テントの中で夕食の準備をこんな穏やかな夜に誰も望んでなどいないサンタ・ルチア!穏やかな海、心地よい風苦しみも忘れてしまう大きな声で陽気にサンタ・ルチア!
美しいナポリ 豊かな土地創造主も笑顔になるあなたは調和の帝国サンタ・ルチア! . . . 本文を読む
スペイン人リカルドがいつものようにプールサイドで1キロ泳いだ後に難問を投げかけてきた。70歳になる彼はスマイルを絶やさないが油断はならない。何かよからぬことを企んでいる目だ。
「マサオ 日本のラブソングを教えてくれないか」
「いきなりだねリカルド」
「日本人の女性と付き合いたいんだ 日本のラブソングを歌うとうまくいくかな」
リカルドの視線を追いかけると離れたジャグジーの縁に30歳くらい . . . 本文を読む