この記事でBCG仮説の信頼性を高めている。このような記事を発表してこそジャーナリストだと思う。
オリジナルBCGに最も近いと言われるのが日本株「BCG Tokyo 172」で、副作用が無く生菌数がずっと多い特徴があります。接種国ではサウジアラビアの百万人当たり感染者が「1647」と多めですが、これは社会の下支えになる外国人労働者に多発したためでしょう。他の日本株接種6国は「214」から「88」でしかなく、2千~5千の欧米とは別世界です。百万人当たり死者はサウジ「9」が最高で、次いでフィリピンの「8」、日本の「6」です。イラクの百万人当たり「3」で実死者「127」は隣国イランの大流行、死者「7057」と対照的であり、驚異的と受け止められました。必ずしも豊かでなく医療充実でない国が並んでいます。https://news.yahoo.co.jp/byline/dandoyasuharu/20200520-00179308/
BCG仮説+HLA仮説+集団免疫仮説と信頼できそうな仮説が出てきていたがこの表で見る限りBCG仮説が有力だろう。池田信夫氏がBCG仮説を有力としていた。
集団免疫説
京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授と、吉備国際大学(岡山県)の高橋淳教授らの研究グループが「日本ではすでに新型コロナウイルスに対する集団免疫が確立されている」という仮説を発表して注目されている。感染力や毒性の異なる3つの型のウイルス(S型とK型、G型)の拡散時期が重症化に影響したといい、日本は入国制限が遅れたことが結果的に奏功したというのだ。
上久保氏は「日本の入国制限の遅れを問題視する声もあったが、結果的には早期に制限をかけず、ワクチンと同様の働きをする弱いウイルスを入れておく期間も必要だったといえる」と総括した。
HLA仮説
この表を眺める限り、人種的な差もうかがえるがイランとイラクなど、BCG仮説でしか説明できなさそうなケースも。結局よくわからないと言うべきだろう。
追記
ガーディアン紙は、考えられる成功の理由として、日本ではインフルエンザの予防や花粉症対策としてマスクをしたり、人と会った時に握手やハグではなくお辞儀をしたりする習慣があること、個人の衛生意識が高いこと、家の中では靴を脱ぐ文化があることなど、以前からウイルス感染に備えができていることを挙げた。また、専門家の意見として、誰もが医療保険に加入できる国民皆保険制度の存在や、肥満率の低さ、肺炎の治療に関する知見を指摘した。
さらには、納豆を食べているお陰で免疫力が高いとか、日本語は他の言語に比べて話す際に飛沫が飛びにくいからといった、根拠の不確かな情報がインターネットやテレビのバラエティー番組で飛び交っていることも伝えている。
経済専門メディアの米ブルームバーグは同じく東京発の記事で、「国民は移動を規制されず、レストランも理容室も営業を続け、人々の動きを追跡する最先端のアプリもなく、国は感染症に対応する専門の中央組織も持たず、検査率は人口のわずか0.2%と先進国の中では最低レベル。にもかかわらず、感染拡大は抑えられ、死者数はG7(主要先進7カ国)の中で飛び抜けて低い1000人以下にとどまっている」と報じた。
同紙は、成功の理由として、全国にある保健所の存在と、それによって感染者の追跡が徹底して行われ、クラスターの発生を極力、未然に防ぐとこがきたという専門家の意見を紹介。また、ウイルスの種類が欧米で広がったものより毒性の低い種類である可能性を指摘した。
オーストラリアの公共放送ABCは、「日本は、満員電車、世界で最も高い高齢者率、クルーズ船上での感染爆発、罰則なしの緊急事態宣言など、大惨事を引き起こすためのレシピを見ているようで、イタリアやニューヨークの二の舞になると懸念されたが、それは避けられた。だが、封じ込めに成功した理由はミステリー(謎)だ」と報じた。
ABCは、日本の成功の理由を探ろうとノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏に取材。記事によると、本庶氏は「なぜ日本の感染率や死亡率がこれほど低いのかは、ほとんどの医学の専門家にとって依然、ミステリーだ」と述べた上で、「日本人は手を洗う習慣があるなどきれい好きで、(人前で)キスやハグもしない」と語った。さらにABCは、本庶氏が結核を予防するBCGワクチンの影響を示唆したことに触れ、「BCGの接種はオーストラリアや米国、英国では一般的ではない」と指摘した。https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200524-00180130/