https://dot.asahi.com/wa/2020070200008.html?page=2
このようなコロナによる世界の変化には、二つの見方があります。一つはイスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏によるハラリモデル。普段は時間をかけて行うことがあっという間に展開されてしまうので、不可逆的な変化をもたらすという考えです。もう一つがトッドモデルです。フランスの歴史家・人口学者、エマニュエル・トッド氏の言うように、何も新しいことは起きていない、今までに起きていたことが加速しているだけだと。(イギリスがEUを離脱する)ブレグジットにしても、アメリカのトランプ政権にしても、これはネーションの強化でグローバリゼーションに歯止めがかかっている。すでに起きていたことなのです。この2人の結論は一緒なんですね。国家機能が強化されることと、格差が広がっていることと。現象面では一緒ですけれど、見方としては大分変わってきます。
池上:今の状況は、後者のトッドモデルに近いかなと思います。
佐藤:私もそう思います。https://dot.asahi.com/wa/2020070200008.html?page=2