着任の日、シャツを着ずにオフィスに向かう。濡らしてしまって と言い訳をしながらようやく探しあてた自分のデスクに座る。総務課のような雰囲気だ。私は誰にレポートすればよいのかと近くの若い人に尋ねるが明快な返事が返ってこない。
ある人から電話がかかってきた。アメリカに行って調査をしてきてほしい、ある物質の組成を調べてほしいとのことでこれもよくわからない。追って詳しい指示があるのかと思うが釈然としない。
人事担当の若い男性が所属や勤務形態やを教えてくれるが、普通のものではない。机の配置は便宜上のもので、総務課に属するのではない。トップの特命事項のみを担当する。超過勤務手当は1分1万円だから原則しないようにと教えられる。
そのうちにxx君がいて、やあ君も転職したのか とお互いに驚きあう。