高校の一年先輩、仮に石飛甚太郎としておこう、抜群に勉強ができた、印刷のような文字が特徴だった、人には親切でいつも笑顔の男だった。
その石飛甚太郎と一度飲んだことがある、
君は体が大きいわけではなく、威圧感がないのにどうしてそんなにうまくポジションを登っていけるのだと彼特有の賛辞をおくってくれた。
そのあと彼の兄の話になった、彼の兄も優秀だったのだろう、商社勤務でドイツに海外勤務していたが、ある雨の日に家族を乗せてアウトバーンで飛ばしていて自己で全員亡くなった。
そんな話をからりと話していた。かれは熱心なクリスチャンだと明かした。
彼は伝説の先輩の一人だ。