まさおレポート

当ブログへようこそ。広範囲を記事にしていますので右欄のカテゴリー分類から入ると関連記事へのアクセスに便利です。 

チャップリンとヴァルター・シュピースの交友・イン・バリ島 チャップリン自伝(栄光と波乱の日々)から

2023-04-19 | バリ島 絵画・紋様・アート・クリス・美術館・ワルター シュピース

チャップリン自伝(栄光と波乱の日々)によるとチャップリンとヴァルター・シュピースの1ヶ月にわたる密度の濃い詳細な記録が残されていることがわかる。この後にチャップリンは日本に向かい、5.15事件に巻き込まれそうになる。

五・一五事件は、1932年5月15日に日本で起きた反乱事件。武装した陸海軍の青年将校たちが内閣総理大臣官邸に乱入し、内閣総理大臣犬養毅を殺害した。 ウィキペディア


以下引用です。

当時のバリは楽園だった。島民は4ヶ月だけ水田で働き、残りの8ヶ月は全て芸術と文化に費やした。村々は互いに娯楽を提供しあい、島じゅうどこでもただで楽しめた。

ある晩遅くシュピースとわたしはアマゾネスのような長身の女性が松明の明かりを受けて踊っている光景に出くわした。その後ろでは彼女の幼い息子も母親を真似て踊っていた。若く見える男が、ときどき彼女を指導していたのだが、後になってその男は女性の父親であることがわかり、シュピースは彼に年齢を尋ねた。

バリ島行きを勧めたのはシドニーだった。その地はまだ文明に毒されておらず、若くて美しい女が胸をあらわにして歩いていると言うことを兄から聞かされて興味を抱いたのである。

昼食の後シュピースがジャングルの奥へ案内してくれた。鞭打ちの儀式が行われるという。その場所まで6キロも歩かねばならなかった。ようやく到着すると、大勢の人が、3メートル半ほどの祭壇を囲んでいた。美しい腰巻きを見にまとい胸をあらわにした若い娘たちが、果物の供物などを満載にした籠を抱えて列をなしている。白いガウンを着て髪を腰まで伸ばした修道僧のような祭司がそれを受け取って清めてから、祭壇に並べる。

娘たちが籠と小さな灯りを持ってあぐらを組んで座り、・・・部族の人々が立ったりしゃがんだり った。「行ってみよう」 カルに聞こえてきた。「どこかで舞踏をやっているらしい」

メキシコ人画家のミゲル·コバルビアスが住んでいた。・・・じゃらじゃらというタンバリンの音とグワーンという銅鑼の音が・・・1ヘクタールもおおうかと思われるほたるの大群が、水田の上を青い光の波となって漂うのが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。