さすが麻生さん、言ってくれた。いまこれだけのことを米国にずばりといえる見識のある政治家はいない。https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12198-92804/
地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱をアメリカが正式に表明したことを受け、麻生財務大臣は閣議後の会見で「その程度の国だと思っている」と批判しました。
「もともと国際連盟を作ったのはどこだった?国際連盟はアメリカが作ったんですよ。出来上がりました、どこが入らなかったか、アメリカですよ。その程度の国だと思っています」(麻生太郎財務相)
麻生財務大臣はこのように述べ、アメリカが第一次大戦後に国際連盟の創設を提唱しておきながら参加しなかったことを引き合いに出し、アメリカのパリ協定からの離脱の正式表明を批判しました。
また、パリ協定による経済への影響について、「前から言われていたこと」と指摘した上で、アメリカがシェールガスなどのエネルギーを輸出する側になったことが脱退を判断させたとの考えを示しました。(02日13:13)
かつて麻生さんについてブログ記事を書いている。
以下は2008年4月8日の記事。
かつて仕事の関係で麻生太郎さんに何度かお会いしたことがある。孫正義氏の陪席の宴席で2度、幹事長時代の幹事長室で一度、総務大臣時代の総務省の会議で2度、総務大臣を囲む通信会社の寄り合いで一回、スイス・ジュネーブの通信サミット講演会場で一度、自民党議員岩屋氏の定期報告会での招待講演を2回ばかりと、こうして振り返ってみると、政治家の中ではずいぶんと生・麻生を間近で見ていることになる。
そんな縁もあって文藝春秋2008年4月号に掲載された-「ゴルゴ13」よ 標的は総理だ 麻生太郎 さいとう・たかを-を興味深く読んだ。
興味を引いた内容を思いつくままに挙げてみると。
-「ゴルゴ13」は今年で40周年になるそうな。とすると「空手バカ一代」「嗚呼花の応援団」「銭ゲバ」「はぐれ雲」などの全盛期ということになる。システム開発で疲れた後読みまくったのを思いだす。
-麻生 「今、役人になる学生は減ってますもん。東京大学に入って人様の税金を使って、外国のトレーダー、投資銀行にいったりする。その価値観はちょっといかがなものかとも思いますが、」 このあたり、気楽な座談会の本音がでていて面白い。大学までは文句言うことはないが、役所に入って、税金でMBAを取りに行き、1,2千万円を費やし、取得したら外資だ、民間だといくのは確かにちょっとおかしい。かつて間近にそんな人も見てきた。せめて、成功したら寄付でもいいから国に返すのが筋とおもうが。そんな話は聞いたことがない。そういう人にはどことなく心根の貧しさを感じる。
-この間の総裁選について 麻生「やっぱり魑魅魍魎が跋扈していて、何でもありの世界ですから。これまで改革ばかりしてきたからちょっと疲れて、癒し系というか、あんまりキャラの立っていない人のほうがいいと思ったんじゃないですか」と福田総理評。国民はキャラが立っている、いないはあんまり問題にしていないように思うのだが。それに大統領選挙ではないし、総理選出は国民の人気と一致しない。政治家のクールな自己保身の原理で動いているのだろう。
麻生太郎さんは「半径5メートルの男」とかつて週刊誌に書かれたりもしている。確かに間近に話を聞くのとテレビなどでの印象はかなり違う。私自身もテレビでしか知らなかった頃は、あのへの字口が傲慢に見えたが、目の前で見ると話は面白いし、造詣も深い。次期総理で頑張って欲しいと心中思っているのだが。
大前研一がネットで売れる商品、売れない商品を判断するのに、売れる商品は価格が画一的でどこで買っても同じ品質のもの、たとえは書籍のアマゾンを挙げていた。一方、ネットに不向きな商品としては家具を代表例に挙げ、これら消費者の感性に直接訴えないと売れない商品を右脳商品と名付けていた。こうまで断定されると、そう簡単ではないぞと反論したいのだが、今は麻生太郎さんの話に戻すと、彼はこの大前流分類では右脳政治家となるのかも。つまり、半径5メートルでは支持者の感性にはまるが、ネット(この場合はメディア)を通すと良さがなかなか伝わらない。
しかし、ネットでも感性商品を販売して成功する方法はある。麻生太郎さん、工夫で次期をねらってください。
(2008年自由民主党総裁選挙により、第23代自由民主党総裁に選出され、第92代内閣総理大臣に就任した。)