カサ・バトリョはカザノバスの依頼を受け、1904年から1906年にかけてガウディが改築を行った建築物。2005年にユネスコの世界遺産に。5階は1877年に建設されたものを増築。
ファサードの石柱が骨に見えるので骨の家のニックネームもあるが不適切なニックネーム。カタルーニャの守護聖人サン・ジョルディの竜退治の伝説からドラゴンの犠牲になったものたちの骨との説もあるという。私には植物の茎に見える。
改築を行った建築物だけに思う存分アイデアを注ぐことができたという。つまり基礎の部分に労力をかける必要がなかった。
2005年、ガウディの作品群の1つとして世界遺産に登録。メインロビーの表側。内から見ると厚いステンドグラスでカタルーニャの強い日差しが遮られて海底のように静かな雰囲気をもつ部屋に仕上がっている。
木の質感と曲線、ステンドグラスの色調。
メインロビーの一隅。奇妙だが魅力的な灯りが。
ガウディは各部屋に曲線的なデザインを持ち込んで、タイルやステンドグラスの装飾を施した。明るい紫のガラスがある。PCディスプレイを想い浮かべる。
この変わった海底生物のような灯りはガウディが製作したものではないという。
細部にガウディの曲線が。
海底洞窟をイメージして作られたとする説もうなずける。
亀の甲を連想させる灯り。亀の甲の規則性はあえて崩してある。
多乳房を持つ天井。ガウディの作品はこの作品に限らず官能的でおいしそうだ。
木の硬さと曲線。
いたるところに有機物の気配が感じられる。
貝殻を埋め込んだかのような。
バルセロナのタイル文化の歴史は古い。第二次ポエニ戦争ハンニバル将軍の父、ハンニバル・バルカが現在のバルセロナの辺りに植民都市バルキーノを建設。その名バルカがバルセロナの由来。おそらくそのころからあるのでは。
タイルがないとガウディにならない。
ステンドグラスがないとガウディにならない。
壁に埋め込まれたマントルピース。ベンチに座って暖をとる。
こちらは裏側?粗い鋳物で保護されたテラス。
大振りなタイル製の鉢にトベラ。
防犯用に鋭い爪のついたフェンス。似合わない。
しかしよく見ると爪にもガウディが。
雑だが魅力的なタイル。
貝殻のような色調。
窓ガラスの曇りもただものではない。
地味で素朴なタイルもあった。よくみると鋭角の組み合わせに工夫が。
うろこ状のタイル。割り方に興味を覚える。
大理石の階段に飾られた陶器風に高温で焼き上げられたタイル。
屋外の光を十分に意識して淡い虹色に輝くようなタイル。
直線があった。
窓ガラス、和菓子にこういう風なものがあった。
職人泣かせ。
青のタイル。
6弁の花のタイル。
アンモナイトの中にいるような空間。
これは手抜きか、遊びか。
屋上に上ると塔が。
遠くにカテドラルが見える。サンタ・エウラリア?
虫?
塔がまっすぐでない所がガウディ。
屋上の出入り口。
恐竜の背びれのような装飾。洗濯場に続く出入り口。
ここにも6弁の花が。
タイルに迫って見る。
もっと迫って見る。
恐竜のうろこ。
恐竜の背びれに迫る。
明り取り。
屋上から降りる螺旋階段。
アンモナイト部屋に淡い光彩が。