雲一つない空から暖かい陽射しが注ぐ。帽子のひさし越しに見る太陽は穏やかに輝いている。
目の前に広がる山桜は蕾を膨らませてゆったりとそよいでいる。雑木の葉の輝きがどうしてもiPhone13promaxでは写真に残せない。目の記憶に焼き付けるしかない。絵画の意義はこんなところにもある。
さくらんぼは花を落とし実はこれからだ。鶯が蜜を吸って撮る間もなく飛び去る。そのうち実がなり百舌鳥の到来となる。
雪柳が今満開で彩ってくれる。
春風が柔らかな白色の音を立てる。
こんな時間を持てることに感謝したくなる。
いつも忙しすぎる時を生きることが心身に染み付いた現代でこの錯覚の呪縛はなかなか解けないが、解けてみると実に楽しい。